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2019年2月10日(日)に第4回先端科学セミナーをお茶の水女子大学で開催しました。今回の先端科学セミナーはお茶の水女子大学の卒業生でゲノム医学をご専門とされ、多くのゲノムに関する本を執筆されている水島―菅野純子博士(工学院大学先進工学部・特任教授,東京大学非常勤講師)に「ゲノムとは何か-がんゲノム医療の最前線」というタイトルでお話していただきました。
セミナーでは、最初に肺がんを取り上げ、「がんは遺伝子が変化することで発症する病気であること」がよくわかりました。最近、話題になっているゲノム医療についてもわかりやすく説明していただきました。ゲノム編集という言葉も新聞などでよく耳にするようになりましたが、その原理についても簡単な言葉に置き換えて解説していただきました。ゲノムについての知識は、すべての病気や障がいを正しく理解するために必要であることがよくわかりました。講演の最後は、ゲノム医学によって、私達が誰一人として同じではない、かけがえのない存在であることが示されたという言葉で締めくくられました。私たちの心の中に、ゲノム医学の重要性が響いた瞬間でした。
 活発な質疑応答があり、対話型の講演会になりました。講師の水島先生と参加者の皆さまに感謝いたします。