0

2025年5月6日(火・休)に「第3回 食べ物に関心のある人たち集まれセミナー ~お菓子を徹底解説~ 」を開催いたしました。


第1部「クイズ形式でお菓子を徹底解説」は、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 ライフサイエンス専攻 食品栄養科学コース 博士前期課程2年の三井詩織さん、博士後期課程1年の西島 依美さんの2名が務めました。

『お菓子に関するサイエンス』を題材に、調理・材料・栄養の3つの面からクイズが出題され、参加者の皆さまには全6問のクイズに3択形式で解答していただきました。卵白の泡を安定させるには何を入れると良いか、小麦粉の生地が膨らむ原理が違う材料はどれか、ビタミンCが多く含まれている果物はどれかといったクイズが出され、解説に加えて、多くの関連知識が取り上げられました。クイズによっては解答が割れた場面もあり、予想外の答えや、考えさせられる問題もあったようです。参加された中学生みなさんにとっては、お菓子の知られざるサイエンスに触れ、身近にサイエンスがあることを感じられるきっかけになったかと思います。

 


続いて行われたミニ講義「理系の視点でお菓子を探る!お菓子に隠された科学のチカラ」では、お茶の水女子大学 生活科学部 食物栄養学科 教授の市 育代先生にご講義いただきました。油、特にバターの調理性やそれを活かしたお菓子の事例についてお話しいただきました。また、卵黄と卵白の特性の違い、砂糖の調理性についてもクイズを交えながらお話しいただきました。

 


最後にクイズを出題した大学院生が参加者の皆さまと共に、クイズの復習(振りかえり)座談会を行いました。クイズ関する質問だけではなく、大学生活についての質問などもあり、今後の進路のイメージを掴むきっかけとなったのではないでしょうか。
その間、保護者の方には本学の教員との懇談会の場を設定して、理系進学に関する自由な質疑応答を行いました。

 

お菓子づくりの中には、実はたくさんの科学が隠れています。今回のセミナーを通して、日常の中にある「サイエンスの面白さ」に気づくきっかけとなれば嬉しく思います。この体験が、皆さんの「好き」や「興味」を広げ、これからの進路を考えるヒントになれば幸いです。