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2025年7月13日(日)に「第1回 ひろがる工学・つながる工学セミナー ~手芸に隠れる数学や情報科学を探ろう~」を開催いたしました。

1時間目の講義「ぬいぐるみとコンピュータ ~手芸に隠れる数学や情報科学を探ろう~」では、お茶の水女子大学 理学部情報科学科 准教授の五十嵐悠紀先生をお迎えしました。ぬいぐるみの型紙の作成やビーズ手芸に潜む数学的な考え方、さらにそれらをコンピュータでどのように支援できるかについて、実際に手を動かしたり、プログラムが動く様子を動画で見たりしながら、楽しく学ぶ時間となりました。

講演の様子

講演の様子

 

中学生の皆さんには、「自分が作ってみたいぬいぐるみ」を紙に描いてもらい、「それを作るにはどんなパーツが必要かな?」と考えるワークにも取り組んでもらいました。クマや猫、魚、パンダ、ショートケーキなど、個性豊かなぬいぐるみのアイデアがたくさん集まりました。さらに、五十嵐先生が実際に作成したぬいぐるみや、クマの形をした大きなバルーンも披露され、生徒たちは目を輝かせながら興味津々に見入っていました。

ワークの様子

バルーン

 

2時間目は、講義の振り返りと質疑応答を行いました。お茶の水女子大学 理学部情報科学科4年の中野由葵さんと、大学院人間文化創成科学研究科 理学専攻情報科学コース 博士後期課程1年の沼澤翠さんが進行し、講義内容に関する質問だけでなく、大学生活や理系進学についてなど、多方面にわたる話題で盛り上がりました。同じ時間帯に、保護者の方々には本学の教員との懇談会を設け、理系進学や育児と仕事の両立などに関する自由な質疑応答を行いました。

生徒・院生振り返り

生徒・院生振り返り

保護者懇談会

 

日常生活に潜む課題の中には、情報科学によって解決できるヒントがたくさんあります。今回のセミナーを通じて、身近な生活の中にも情報科学の面白さがあることに気づくきっかけとなれば幸いです。また今後、研究をする機会が訪れた時、他分野の知識や、自分の「好き」を理系的な視点から深めていけるということにも、ぜひ目を向けてもらえたら嬉しいです。