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アンモナイトの説明

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アンモナイトという名前は、渦巻き状の殻が、古代オリエントの主神アモン(雄羊の頭をした守護神)の角に似ていることにちなんでつけられました。アンモナイト類は、イカ・タコ・オウムガイなどを含む頭足類に属します。シルル紀(約4億4000万年前)に出現し、白亜紀末期(約6500万年前)に絶滅しました。近年の研究では、アンモナイト類の形や大きさ、体の内部のつくり、歯舌の数やつくり、触手の数などが、現生のオウムガイよりもイカ・タコ類に似ています。アンモナイト類は、「生きた化石」であるオウムガイに似た姿をしていますが、オウムガイよりもイカに近い仲間とされているのです。

アンモナイト類は、一般に、螺旋状に巻いた殻(螺環)からなり、その中は隔壁によって多数の部屋に仕切られています。アンモナイトの化石のなかには、表面に波を打った模様が観察できるものがあります。この模様は「縫合線」といい、種によって異なります。実は、先ほど出てきた隔壁と殻が接するところが、縫合線として観察されます。この縫合線の形は、進化したアンモナイトほど込み入っています。古生代後期に誕生し広く繁栄しましたが、中生代末に恐竜とともに絶滅したため、古生代後期や中生代を示す示準化石として利用されています。

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