0

2025年10月12日(日)に「第2回ひろがる工学・つながる工学セミナー」を開催いたしました。

1時間目の講義「次世代を創造する都市・建築デザインの探究」では、お茶の水女子大学 共創工学部 人間環境工学科 准教授、藤山真美子先生をお迎えしました。先生が建築の道に進まれたきっかけや、都市と建築、文化やデザインの関わり方の紹介がありました。先生の研究は、緑化空間、エネルギー、空飛ぶクルマ、歌舞伎劇場、トイレなど多岐に渡りますが、いずれも社会課題を空間化して捉えるという点で共通しているというお話がありました。

また、1限目の後半では実際に先生や研究室で取り組まれているプロジェクトの紹介もありました。さらに、公園のトイレのゾーニングを考える個人ワークがあり、参加者それぞれが自分の経験などをもとに、トイレのゾーニングを提案し、建築学生のプチ体験を行いました。いずれもそれぞれの問題意識や視点からのユニークな提案となっていました。

 

2時間目は、生徒は講義の振り返りと質疑応答を行いました。お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科 生活工学共同専攻 博士前期課程2年で藤山先生の研究室所属の福山華子さんと畑岡美代さんが進行し、講義中の内容だけではなく、勉強方法や進路選択のきっかけ、大学生活などについて、様々な質問がありました。

保護者は大学教員との懇談会に参加しました。理工系進学への支援や、工学系学部での産学連携等の現状について意見交換を行いました。

 

都市・建築デザインは、表面的な装飾や視覚的に美しい空間について考えるだけでなく、より良い空間のあり方や、これからの空間の可能性を考えていくことのできる分野です。藤山先生もおっしゃっていましたが、様々なプロジェクトに関わることで、色々な分野の人とも関わることができます。今回のセミナーでの気づきを、自分の考えを深めたり、進路を選択する際の糧にしていただければと思います。