国立大学法人お茶の水女子大学 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
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海外では自分の身は自分で守らなければなりません。言語や習慣などの生活環境が異なる上に、留学先では頼れる知人も少ない為、日本と同じ感覚で生活していると、思わぬ危険に遭遇することがあります。ガイドブックやHPなどを利用し、渡航前に必ず留学する国の治安や大学近辺の情報などを収集し、万全を期すことが不可欠です。
パスポート申請時、及び出発前にパスポートの残存有効期限を必ず確認しておいてください。ビザ申請時、または入国時にパスポートに一定以上の有効期間が必要な国もあります。有効残存期間が1年未満の場合、新たなパスポートの発給申請ができますので、渡航前に更新手続きを済ませておきましょう。(渡航先の日本大使館や領事館でも切替申請ができますが、1ヶ月以上かかることがあります。)また、紛失に備え、パスポートのコピーを必ず取っておいてください。
旅券法第16条により、外国に住所を定めて3ヶ月以上滞在する日本人は、その住所を管轄する日本大使館・総領事館に在留届を提出する義務があります。留学先での住所が決まったら、速やかに大使館・領事館に在留届を提出してください。事故などの緊急時は、大使館や領事館は提出された在留届をもとに安否確認や緊急連絡を行います。詳細は外務省のHPをご覧ください。
留学先で病気や怪我などをして治療を受ける場合、高額な治療負担費がかかります。そのような場合に備え、必ず海外留学保険に加入してください。保険料は滞在期間、補償の金額、滞在地域などによって異なりますので、詳細は各保険会社のパンフレット等をご参照ください。また、留学先大学によっては、現地で指定の保険に入らなければならない場合もありますので、各自で確認してください。
先にも述べたように、留学先で安全な学生生活を送るために渡航前に十分な情報収集をしましょう。①渡航先の治安情勢、②犯罪手口や防犯対策、③現地の法令・規則(ビザ・通関・外国人への旅行制限・交通ルールなど)、④風俗・習慣、⑤健康・医療、などの情報をできるだけ調べてください。
海外で発生したり、流行している感染症に感染することを予防すると共に、周囲の人への感染を防ぐために、事前に留学先の感染症情報を収集しましょう。その上で必要な予防接種を受け、健康な留学生活が送れるよう留意してください。詳細は厚生労働省検疫所のHPをご参照ください。
今までと違う生活習慣、考え方、行動、周囲の人の態度などを含む異文化に接した時、ショックを受け精神的に不安定な状態に陥ることをカルチャーショックと言います。カルチャーショックの症状としては、突然日本の家族や友達が恋しくなる、うつ状態になる、現地の人々との接触が億劫になる、などが挙げられます。これらは精神や感情に関連するものですが、その他頭痛、不眠症、過食症、拒食症、眠い、だるい、生理不順など、症状が健康状態に関わってくることもあります。カルチャーショックは程度の差はあっても、異文化適応への一過程として誰にでも起こりうることです。実際にカルチャーショックに陥ったら、できるだけ長期的で広い視野から自分自身を眺めるよう心がけましょう。以下、カルチャーショックへの対処法を挙げます。