グローバル教育センター留学派遣

リンショーピン大(スウェーデン)より

2016/05/11

1.学校生活

4月からUsability Testing という認知科学の授業が始まりました。授業内容を簡単に説明すると、ものづくりには機能性の追求だけではなくユーザーにとっての使いやすさの視点が大切であるという前提の下、様々な実験的手法を用いてユーザーの視点をものづくりに反映させようというものです。院生用の授業なので、ゼミ形式の文献購読はあるものの、授業の重点は各自で研究プランを考え調査または実験を行い、論文形式のレポートにまとめることにおかれています。私は課題遂行型の調査を行うことで、FatSecretという食生活や健康管理を行うアプリのUsability を分析しようと考えています。まだ調査を行っている段階なので最終的にどのようなデータが得られるのか分かりませんが、頑張ろうと思います。その他に関しては、Academic English やSwedish A2 がありますが、かなり気楽に受講しています…そう言っているうちに最終テストが5月の第二週にあるのでなんとかしようと思います…。3月上旬まで履修していたSocial Cognition は単位を取得できました。

 

2.日常生活

学内外の学生会議やイベントに出席する機会が多く、充実した月でした。4月中旬にはオランダ・マーストリヒト大学の学生が主催するStudent Forum Maastricht に参加しました (http://student-forum.eu/#all)。4つある分科会のうち、私はEU Health Policyという分科会に所属し「EU域内における難民のメンタルヘルスケア」というテーマでの政策立案を行いました。面白いことに、オランダのマーストリヒト大学のブリュッセルキャンパス(つまりベルギー)で行われました。マーストリヒトはオランダの中でもほぼベルギーとの国境にある街ですが、他国にキャンパスを持っているというのは、私の感覚では大変新鮮でした。また、4月下旬にはリンショーピン大学の認知科学専攻の学生が運営するKVIT Conferenceというものに参加し、(http://www.kvit.kogvet.se/about-kvit/)他大学の教授の研究や企業の研究者の発表を聞くことができました。semcon(エンジニアリングサービスや製品情報の分野におけるスウェーデンの技術系会社)の女性研究者が、今後21世紀はUsability という視点がとても重要になると話していたのが印象的でした。どちらも自分の将来の進路を考える上で影響を与えられ、とても良い経験でした。

 

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