グローバル教育センター留学派遣

オタゴ大学
文教育学部 言語文化学科

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体験記

【羊の国の1年間】

私の1年間の留学生活はハプニングと素敵な出会いの連続でした。

私が、1年間の交換留学に応募しようと思ったのは、申請締め切りの3週間ほど前、本当に突然「行こう!」と思ったのです。そういう決断に至る経緯は、色々あったと思うのですが、その色々を飛び越えて留学する決意をしました。そして、それが実現できたのは、たった1通「私、交換留学でニュージーランドに1 年行きたいんだけど、行ってもいい?」という簡単なメールに5分ほどで「いいよ。」と返事をくれた両親のおかげです。返信メールを受信したときには、すでに申請用紙を書き始めていましたが…

そして、その半年後には、私は極寒のDunedinに降り立っていました。渡航準備のときも、空港での乗り継ぎのときも、私が1年間住むことになるフラットに着いたときにも、そこには予想外のハプニングが待ち構えていました。その度に、不安になりながら、パニックになりながら、ひとつひとつ解決していくのでした。1年間の留学中、いろいろトラブルが起こりましたが、そのお陰で私は随分強くなったと思います。必要に迫られれば、英語が拙くても、一生懸命英語で事情を説明し、クレームのメールを送ったりしました。そんな出来事も過ぎてしまえば、みんないい思い出になってしまうから不思議です。

そして、私が充実した留学生活が送れたのは、日本の家族、友人の支えと、ニュージーランドで出会ったたくさんの素敵な友人たちのお陰です。半年間ずつ一緒に生活した8人のフラットメイト達、日本人の留学生仲間、ひょんなきっかけで出会った現地の友達、旅先で仲良くなった友達などなど、それぞれがみんな素敵な人達で、出会えたことを本当に幸せなことだと思います。 私のDunedinでの暮らしについて、話したいことは山ほどあります。でも、それはA4サイズの用紙に簡単にまとめられるようなものではなく、そして、私の文章力で十分に伝えられる自信もあまりありません。

ただ、ひとつだけ言いたいことは、少しでも留学に興味を持って、それを実現することができる環境に今あなたがいるのなら、迷っていないで行くべきだと思います。いろんなことを不安に思うのは当たり前ですが、日本にいて心配事を並べて考えていても、何も始まりません。行ってしまえば大抵の事はどうにかなります。大変なこともあるし、辛くなることもあるでしょう。それでも、留学したい気持ちがあるのなら、挑戦してみてほしいと私は思います。

Q & A:留学準備

Q交換留学するために、どのように語学の勉強をしましたか?
A

交換留学の為に特別にした勉強はありません。挙げるとすれば、TOEFL対策をしたことぐらいでしょうか…。

Q交換留学にあたり、どの程度語学の勉強をしましたか?どの程度その言語を習得していましたか?
A

通常の学校教育で習うだけの英語とTOEIC対策などを自分でしていた程度。TOEIC755点でした。

Q交換留学に関する情報をどのように入手しましたか?
A

国際学術課(現在の国際交流チーム)で配布していた募集要項

Q交換留学決定後、どのような準備をしましたか?
A

航空券の手配、寮の申請手続き、ビザ取得の手続き

Q準備期間に大変だったこと、不安に感じたことは何でしたか?
A

オタゴ大学への派遣一期生だったため、情報があまりなく、留学後の生活が思い描きにくかったというのはありますが、何を心配すればいいのかわからなかったため、過度に不安にならずに済んだようにも思います。ただ、大使館に行った時に「オタゴ大学の交換留学提携のリストにお茶の水女子大学が載っていないので、ビザ申請手続きが進められません。」と言われたときは、一瞬目の前が真っ暗になりました。結局、解決したので次回からは安心してください。

Qどのようなビザを取得しましたか?
A

Student Visa

Qビザ取得に関して、どのような手続きをしましたか?
A

郵送でも手続きは出来ますが、私は申請も受け取りも実際に大使館に出向いて手続きしました。手続きの方法はニュージーランド大使館のHPを参考にしてください。

Qその他、渡航に関してどのような手続きや手配をしましたか?
A

航空券の手配(日本―NZ間、NZ国内線)

Q & A:生活について

Q住宅はどのような形態(寮、アパート、ホームステイなど)でしたか?
A

大学が所有しているフラットで留学生同士5人で住んでいました。部屋は全員個室が与えられ、キッチン・バスルーム・リビングなどは共同で使います。日本で言うルームシェアです。

Q住宅をどのように確保しましたか?(学校側が手配・自分で探したなど)
A

学校付属の機関が紹介してくれます。

Q住宅費は1ヶ月どのくらいかかりましたか?
A

110NZドル/週 (NZでは週ごとの契約が主流です。)

Q生活費は1ヶ月どれくらいかかりましたか?現地の物価は東京に比べてどうですか?
A

月ごとに差がありますが、1年間にかかった金額を月平均にすると月10万程度でしょうか。ただ、この金額の中には旅行にかかった費用なども入っているので、節約すればつきに7万くらいでも生活できるでしょう。物価が安いというイメージが強いですが、東京と比べて劇的に安いというほどでもありません。

Q学費や勉学にかかる費用はどのくらいでしたか?
A

教科書の値段は、取る授業によって様々です。授業によっては、教科書が必須でない場合もあります。文房具は日本より割高です。最低限必要なものは、荷物にならない程度に日本から持っていくことをお勧めします。

Q現地の気候は1年を通してどうでしたか?
A

冬はとても乾燥して、寒いです。日本人からするとDunedinに夏はないようなもの。夏でも肌寒く感じる日があるほどです。また、1日のうちに四季があると言えるほど、天気も気温も変わりやすいです。

Q大学近くの街はどのような雰囲気ですか?
A

こじんまりした穏やかな街です。

Q生活する上で、日本から持っていった方がいいものはありますか?
A

人それぞれ、これが無いと困るというものは違うと思いますが、大抵のものは現地で手に入ると思います。日本の味が恋しくなったときのために、お菓子やお茶のティーバッグを持っていくといいかもしれません。

Q現地で生活するうえで、注意した方がいいことはありますか?
A

夜、一人で出歩かないほうがいいと思います。治安は悪くありませんが、どこの国にも酔っ払いや柄の悪い若者はいるので。

Q & A:学業について

Q語学学習に特化したクラスを受講していましたか?受講していた場合は、クラスの内容・レベルやクラスメートの出身などについても教えてください。
A

取っていません。

Q学部または院での授業を自由に選択できましたか?できなかった場合、どのような制約がありましたか?
A

ある授業を取るために、あらかじめ他のある授業を取っておかなければならない場合はありますが、それ以外は割と自由に選択できます。

Q学部または院での授業についていくのは大変でしたか?
A

最初のうちは、講師の英語を聞き取るのも大変でしたが、徐々に慣れます。私は、グループのディスカッションに参加するのが苦手でした。

Q学部または院での授業は自分の専門性を高める上で有益でしたか?
A

有益であったと思いたいです。

Q学部または院での授業で、現地の学生と親しくなる機会はありましたか?
A

オタゴ大学にはかなりたくさんの留学生が在籍しています。現地の学生にとって、留学生は珍しい存在ではないので、当たり前に並んで授業を受けています。なので、こちらから積極的に話しかけていけば親しくなる可能性は高くなるでしょう。

Q学部または院での授業で、交換留学生に求められているもの、あるいは位置づけはどのようなものでしたか?
A

特に求められることはありません。留学生も現地の学生と変わりません。

Q & A:学生生活全般

Q留学した大学でどのような身分が与えられましたか?現地学生と比べて、扱いに違いや区別がありましたか?
A

留学生をサポートする機関は整っていますが、特別扱いはされません。

QLanguage Exchangeなど、授業外で現地の学生と触れ合う機会はありましたか?
A

Language Exchangeはしましたが、相手は留学生仲間でした。また、友達になったニュージーランド人の高校生が日本語を勉強していたので、少し教えてあげたことはありました。

Q留学生対象のオリエンテーションやイベントなどが開催されることがありましたか?あった場合、どのようなイベントでしたか?
A

オリエンテーションもイベントもありました。週末を利用した旅行やダンスパーティー、フリーマーケットなど。

Q & A:その他

Q上に挙げた以外に、交換留学を通して気づいたことがありましたら、自由に書いてください。
A

日本にいると、留学は結構一大事に思えますが、オタゴ大学にいると「留学ってそんなに特別なことじゃないんだなぁ」と思えます。留学生の人数が多いせいか、受け入れる側も自然に受け入れてくれるし、周りに留学生がたくさんいます。そして、3年半女子大で大学生活を送っていた私が、1年間だけ共学の大学生活を体験できたのはお得な感じがしました。そして、お茶大には派遣者がいない協定校があるので、もっとたくさんの人に交換留学を経験してほしいと思います。