グローバル教育センター留学派遣

ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院(SOAS)
博士前期課程発達社会科学専攻 M・I

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体験記

【留学のきっかけ・準備】
アジアの開発問題に興味を持っていました。イギリスは開発学の本場であり、その中でもSOASはアジア・アフリカ研究に力を入れているため、留学先の候補としました。留学を実現するために、英語習得、留学の目的を自分の中で明確にしていき、留学が内定してからは、留学先の情報収集をしました。

【勉学の状況】
夏の2ヶ月間の語学の準備コースを経て、大学院の開発理論・開発経済・アジア政治の3つのコースを履修しました。それぞれのコースでは毎週、講義とゼミがあり、毎週大量の文献を読むことが課されます。加えてレポート・発表・試験といった課題がありました。英語で全ての課題をこなすということは初めての経験であったため、骨が折れるものでした。ですが、時間やストレスを自分自身で管理するのに慣れるよい経験になったと思います。
また、履修しているコースの他に、アジアやアフリカに関する学内のセミナーやイベントがあり、授業がない時も有意義な時間を過ごすことができました。図書館はアジア・アフリカ関係の書籍が充実しており、アジアやアフリカに興味がある学生にとってはよい研究環境であると思います。

【生活の状況】
1年間、大学の寮に住みました。5人で台所を共有するため、家に帰っても英語を使える環境であるというのは英語を向上させるのに役に立ったと思います。
ロンドンの街も満喫できたと思います。音楽や美術など高い水準の文化活動を楽しむことができました。美術館や博物館などは入場無料のところが多いのも利点であると思います。また、移民が多い都市であるため、アジア系・アフリカ系・中東系・イギリス以外のヨーロッパの文化などをロンドンに居ながらにして楽しむことができました。

【留学生活を振り返って】
留学生活を振り返ると、勉学も生活も実に有意義なものであったと思います。クラスメート、フラットメートなどにも恵まれ、1年間無事に過ごすことができました。これからも、大学の交換留学制度を利用して、様々な経験を積む学生が増えていくことを期待しています。

Q & A:留学準備

Q交換留学するために、どのように語学の勉強をしましたか?
A

独学で。TOEFLの問題集やNHKラジオなどを利用。

Q交換留学にあたり、どの程度語学の勉強をしましたか?どの程度その言語を習得していましたか?
A

留学の審査の1年前から英語に本腰を入れる。TOEFL(CBT)は177から230になった。

Q交換留学に関する情報をどのように入手しましたか?
A

インターネットや実際に留学先の大学に行ったことがある人や留学をしたことがある人に話を聞いた。

Q交換留学決定後、どのような準備をしましたか?
A

留学資金のためにアルバイト、奨学金の申請、留学先の情報収集、専門の勉強。

Q準備期間に大変だったこと、不安に感じたことは何でしたか?
A

出発1週間前にようやくビザを取得できた。

Qどのようなビザを取得しましたか?
A

学生ビザ(1年3ヶ月分)

Qビザ取得に関して、どのような手続きをしましたか?
A

専用フォーム、語学の証明書、留学資金の証明書類(通帳の残高のコピーなど)、受け入れ先の書類など提出。

Qその他、渡航に関してどのような手続きや手配をしましたか?
A

財団の奨学金申請、航空券の手配

Q & A:生活について

Q住宅はどのような形態(寮、アパート、ホームステイなど)でしたか?
A

Q住宅をどのように確保しましたか?(学校側が手配・自分で探したなど)
A

学校側が寮に関するパンフレットを送ってきたので、それを元に自分で申請した。

Q住宅費は1ヶ月どのくらいかかりましたか?
A

8万円程度。(年々値上がりしているそうだ・・)

Q生活費は1ヶ月どれくらいかかりましたか?現地の物価は東京に比べてどうですか?
A

住宅費込みで15万円程度。(下記の勉学にかかる費用含む)東京と同じ、もしくはものによっては高く感じた。

Q学費や勉学にかかる費用はどのくらいでしたか?
A

学費は無料。(取得単位をお茶大の単位に換算したい場合はお茶大に学費を払う必要があるが。)勉学に関する費用は、教科書やコピー代など月2万円弱。

Q現地の気候は1年を通してどうでしたか?
A

気候は乾燥していて東京より少し涼しかった。日照時間がとても違うので戸惑った。冬は3時くらいには暗くなり、夏は9時過ぎまで明るい。

Q大学近くの街はどのような雰囲気ですか?
A

寮はロンドンの中心部近くにあったので、美術館や博物館、音楽・芸術なども楽しむことができた。今回はテロが起こってしまったが、普段は治安も悪くないので、雰囲気は悪くないと思う。

Q生活する上で、日本から持っていった方がいいものはありますか?
A

値段は高いが日本食をはじめ、必要なものはある程度入手できるので特にはない。ただ、化粧品などは肌に合う、合わないがあるので日本から持っていった方がよいと思う。

Q現地で生活するうえで、注意した方がいいことはありますか?
A

比較的治安がいいとはいえ、やはり日本よりは安全とは言えないので、油断はしない方がよいと思う。スリなど多いようだし。

Q & A:学業について

Q現地で生活するうえで、注意した方がいいことはありますか?
A

比較的治安がいいとはいえ、やはり日本よりは安全とは言えないので、油断はしない方がよいと思う。スリなど多いようだし。

Q語学学習に特化したクラスを受講していましたか?受講していた場合は、クラスの内容・レベルやクラスメートの出身などについても教えてください。
A

学期が始まる前の2ヶ月間、語学の準備コースを受講した。内容は大学の授業に基いていた。テキストの読解、授業のリスニング、発表、討論の練習など。レベルはちょうどいいくらい。クラスメートは3分の1が日本人、3分の1が中国人、残りはタイ・韓国・イタリア・アルゼンチン・ドイツ・コロンビアなどの出身。

Q学部または院での授業を自由に選択できましたか?できなかった場合、どのような制約がありましたか?
A

自由にできた。(院の授業を3つ選択した)。

Q学部または院での授業についていくのは大変でしたか?
A

大変だった。1週間に読むべき文献の量も多いし、授業と並行してレポートの提出もあったため。

Q学部または院での授業は自分の専門性を高める上で有益でしたか?
A

有益だった。自分はアジア政治と開発学の授業を選択したが、自分の論文の役に立つと思う。

Q学部または院での授業で、現地の学生と親しくなる機会はありましたか?
A

学期末にクラスで打ち上げのパーティがあった。

Q学部または院での授業で、交換留学生に求められているもの、あるいは位置づけはどのようなものでしたか?
A

他の学生と変わらないと思う。ただ、「自分は学位取得目的でここにいるのではない」と感じてはいたが。

Q & A:学生生活全般

Q留学した大学でどのような身分が与えられましたか?現地学生と比べて、扱いに違いや区別がありましたか?
A

学生証は学部生扱い。

QLanguage Exchangeなど、授業外で現地の学生と触れ合う機会はありましたか?
A

寮では台所を5人で共用していたので、毎日彼女らとコミュニケーションをとることができた。

Q留学生対象のオリエンテーションやイベントなどが開催されることがありましたか?あった場合、どのようなイベントでしたか?
A

ロンドンでの生活や大学生活に関するオリエンテーションはあった。

Q & A:その他

Q交換留学をするために、事前に知っていたらいいと思う情報や知識がありますか?あったら、自由に書いてください。
A

語学・専門の知識・経験はあればあっただけ留学生活に幅を持たせてくれると思う。

Q上に挙げた以外に、交換留学を通して気づいたことがありましたら、自由に書いてください。
A

なんのかんの言って、実際に行ってみないとわからない点も多いと思うので、交換留学の制度など色々な機会を利用して様々な経験を積むのも長い人生において有意なのではないか、と思う。