国立大学法人お茶の水女子大学 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
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私は2008年8月から10ヶ月間、タイのバンコクにあるタマサート大学に交換留学をしました。タマサート大学ではThai Studiesというプログラムに所属しました。タイに関する経済、政治、文化など幅広く学びました。様々な分野にわたる授業を受けることができますが、どれも内容は一つ一つが専門的です。難しいですがその分得られる知識は想像以上です。そのため、ここでの勉強は大変ですが、同じ留学仲間は勉学に熱心な学生が多く、日々助け合いながら最適な環境で勉学に励むことができたと感じています。タマサート大学での留学の一番の魅力は、様々な国からの学生と出会い、共に勉強できる事です。アメリカ、ヨーロッパ、日本からたくさんの学生がタイに学びに来ています。授業は主に留学生だけで行われますが、授業外ではタイ人学生との交流もあり、交流関係の幅広さはどこの留学先にも負けないと思います。また、その上、このタイ留学を通して英語とタイ語を両立して上達させることができます。英語と第二外国語の両方を一度に身に付けることのできる機会は他にないと思います。また交換留学共通の良い点として、語学留学ではないので、大学で学んでいる事を続けて研究できる事、また語学留学同様に言語も上達する事を挙げます。自分の努力とやる気次第で留学は自分の満足いくものにすることができると思います。この留学は自分自身への挑戦でした。このような機会に恵まれて本当に幸せに思います。ぜひ、大学に入学した後にこの交換留学を希望することをお勧めしたいです。タイは私の一番のお勧めです!
留学の条件であるTOEFLに関しては志願書を出す1年程前から勉強を始めました。2年生の夏はTOEFLの夏!でした。学校には通わず、市販の参考書で勉強しました。BARRON'Sがお勧めです。またお茶大で開催されたTOEFL講座に参加しました。TOEFLは計5回受けました。タイに派遣が決まってから出発まで3ヶ月間程タイ語学校に週1で通っていました。直前1ヶ月は週2で通いました。会話と基本単語・文を学習して出発しました。
交換留学の情報はすべて国際交流室で知りました。わからないことは交流室の先生方にお聞きしていました。また一緒に交換留学を目指していた友人と情報交換を常々行っていました。その点で困った事はありませんでした。
準備期間中大変だったことは、TOEFLの勉強、派遣先大学との事務的なやりとりです。一つ一つの準備に時間がかかるので、計画を立てて余裕を持って行うことが大事だと思います。
VISAはEDビザです。留学ビザです。タイ大使館で取得しました。必要書類等、ビザの情報はすべて大使館ホームページから調べました。
渡航の前にいつくか予防注射を受けました。
私はアパートに住んでいました。大学がハウジングリストを出していてその中から選びました。寮に住んでいる留学生はほとんどいませんでした。タイ語学校の方に協力していただき住居を確保してから出発しました。住み心地はとてもよかったです。渡航後に決めることも可能です。
住居費は1ヶ月おおよそ2万円くらいです。
生活費は大学の教材費等含めて4万円くらいでした。現地の物価は東京に比べて、食費ははるかに安く、日用品は多少安いか、同じくらいでした。
勉学にかかる費用はテキスト代で1学期に3,000円~4,000円です。さらにフィールドトリップで毎回1,000円~3,000円ほど払っていました。それと別に自分で本を買ったりしていました。
現地の気候は1年を通して暑かったです。途中雨季、乾季を挟みます。
大学はタイの首都バンコクの旧市街地にあり、中心街にはバスで、20分ほどで着きます。都会に住んでいるという感覚でした。不自由は全くしませんでした。
薬です。いつも使っている薬は必須だと思います。またその国で暮らすノウハウを載せた本を参考にし、その国に住んでいた経験のある方に話を聞くなどするのが一番いい方法だと思います。私はバンコクということもあり、日本商品だけを扱うスーパーもあったのでそこで調達できました。
病気になった時は私は大学の保健センターで診断してもらいましたが、日本語が通じ、また保険の利く大きな病院を友人は利用していました。
外国で暮らすので、すべて日本とは勝手が異なります。すべてのことに注意を払う必要はあると思います。
留学中には前期、後期ともタイ語のクラスを大学で受けていました。留学生はほとんど全員が受けるクラスです。前期は会話中心、後期は読み書き中心の授業でした。難しくはありません。私はそれと別に、3ヶ月間程タイ語の語学学校にも通っていました。しかし、タイ語の上達はやはり、友人を作るなどして使う機会をたくさん作る!ことにあると思いました。
タイ語で行われた授業は一つもなく、すべて英語で行われていました。
英語のプログラムであればどの授業を受けることも可能でした。特に制約はありませんでしたが、他のプログラムの場合、その先生からの承認を得ることが必要でした。またタイ語にすでに自信のある方はタイの学生のタイ語の授業に思い切って参加させてもらうのもいいかもしれません。その場合単位はもらえないと思います。
すべて英語で行われ、ほとんど留学生は英語圏からなので授業についていくのは大変でした。宿題、文献の量も多かったと思います。
タイについて学際的に学ぶことのできるプログラムでしたが、グローバル文化学環で学んでいる内容を扱った授業も多く、有益でした。
授業内ではありませんでしたが、キャンパス内で友人を作り、そこから人脈の輪を広げていきました。またタイ人学生と合同のフィールドトリップでも交流ができました。またアパートでも友人を何人か作ることができました。
私が勉強していたプログラムは留学生しかいませんでしたが、そのプログラムではタイについて学際的に広く深く学んでほしい、というコンセプトがあったようです。そのため学生たちも興味を持ち、大学での授業はもちろんのこと、生活も勉強の一つと考え過ごしていました。
Thai Studies Officeというものがあり、すべて留学生の面倒を見ていただきました。私の所属していたThai Studiesに関してはそこで全て手続きを行っていました。
アドバイザー、個人チューターのシステムはありませんでしたが、タイ語のクラスのTAの方々はわからない時は個人的に教えて下さっていました。
単位互換については、お茶大で所属するコースの先生に伺っていました。
悪い意味での現地学生との扱いの差はまったくありませんでした。タイ人学生は本当に留学生に親切でした。
授業外で現地学生と触れあうきっかけはたくさんあります。クラブなどの課外活動、アパートや寮で友人関係を広げる、など。その点については確実に本人次第であると言えると思います。授業にタイ人学生がいなくても、タイの大学に通っているのですから、作ろうと思えば友達100人だって不可能ではありません!タイの学生は本当に友好的です!
留学生対象のイベントは沢山ありました。タイで行事があるたびに大学がイベントを催してくれました。そこは現地学生と交流するいい機会にもなっていました。特に留学始はオリエンテーションの意味も含めそのような機会が多かったです。