2016年6月4日・11日 13:30~16:40
吉田 友子氏(慶應義塾大学商学部教授)異文化コミュニケーション/リーダーシップ
「多様性対応コミュニケーション」

 

① 6月4日 13:30~16:40
まず吉田講師の自己紹介から始まり、成育環境の中で異文化コミュニケーションに興味を持たれた経緯などを述べられました。この授業の目標は、異文化に属する人々との共生について、体験的に学び、共に考えていくことです。初回では、異文化シミュレーションBaFa’ BaFa’を行い異なる文化との接触を体験しました。二つの文化(α、β)に別れ、各グループから合わせて4人を違う文化に送りこみ、異文化接触の擬似体験をしました。その後デブリーフィングを行い、α文化、β文化の印象を参加者で話し合いました。相手の様子によって対話を構成する、コミュニケーション能力の大切さなどを認識しました。
最後に、自分の生活や仕事との関連や学びについて2グループに分かれてディスカッションを行いました。吉田講師から体験学習は、自分の経験に照らし合わせて認識することが重要との説明があり、ディスカッションでは自分自身の経験を振り返ることができました。
塾生からは「積極的に関わる事が摩擦を生みますが、お互いの理解につながると実感しました。」「セオリーに入る前に、肌身で感じる異文化を実感できることは、とても意味があります。」などの感想が挙げられました。

② 6月11日 13:30~16:40
二日目のスタートでは、先週のリアクション・ペーパーから感想を取り上げ、先週の授業での気付きを確認しました。異文化トレーニングでの4つの要素として、認識、知識、感情、スキルが挙げられます。前回は認識について学び、今回の授業では、異文化を理解するための総合理論として、ホフステードの4つの文化の次元について学びました。その後グループに分かれ、4つの文化次元を組み合わせたスキットを作成し、寸劇を演じあいました。続いてグループで、ホフステードの4つの次元を用い、今まで経験した摩擦を分析し、最後に全体で感想を述べ合いました。
初回授業でゲームを通して異文化体験をし、次の授業で体験を理論として理解し、2日間のプログラムを受講することで、多様性対応コミュニケーションへの認識が深まる講座となりました。
塾生からは「体験から学習できることが多いのと同時に、理論や枠組み(フレームワーク)を知ることで自身の経験また他者の経験を整理、振り返り、学びにつなげられると感じました。」「劇の脚本作りなどを通じて、仲間との話し合いもより深まりました。」など感想が寄せられました。

(文責:徽音塾事務局 林)

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