移り変わる世の中で“いかに自分を変革していけるか”を意識


本田 桂子さん
マッキンゼー・アンド・カンパニーディレクター 1984年、家庭経営学科を卒業。ベイン・アンド・カンパニー、リーマン・ブラザースでの勤務経験を経て留学。その後、マッキンゼーに入社。現在、ディレクターという地位で、主要な経営課題のコンサルティングに従事。

ビジネス面白そう

学生時代は、「卒業したら何をするか」を常に考えていました。よく先生とお茶を飲みながらさまざまなお話をしていました。大学四年生の夏に、マッキンゼーのサマージョブ(今で言うインターン)に参加して、すごく面白かったので本をたくさん読んだんです。ビジネスは面白いと思いました。ダイナミックに動くし、全てが科学じゃない。アートなものがとても多い。人間のやることを引き出すわけですから。内定をいただいた時も、先生に相談して後押ししていただきました。先生との距離が近く、相談もお話もしやすいことが、お茶大で一番良かったところですね。

M&A、実地で知識得た

大学卒業後、ベイン・アンド・カンパニーで働き始めた当時は、M&Aが始まったばかりでした。M&Aについてはお客様もアドバイザーも詳しい人がほとんどおらず、自分でもやれば知識がつくかも知れないと思ったんです。リーマン・ブラザーズに入社後、奨学金の審査に通ったこともあって、アメリカのビジネススクールで学びました。投資銀行と、コンサルティングの仕事をあらかた体験したあとで、最終的にやりたいと思ったのがコンサルティングでした。なので、ファイナンスの分野を中心に学んで、卒業後にマッキンゼーに入社しました。

自分で自分を差別しない

女性が社会で男性と肩を並べて働くうえで大切なことは、諦めないことです。私はこれまで、「女性だから」という理由で嫌な思いをしたことは殆どありません。周りの人が差別しないのに、自分が自分を差別してしまう。これではいけませんよね。外資系企業は日本企業よりも実力主義というイメージがあるかもしれませんが、女性も男性も同じように成績を残さねばならないというのは本当で、またそれのほうがいいと思います。高校受験も大学受験も、男女ともに負担は同じですよね。大変だと言われる受験を、男の子と同じだけやっている。それなのに、仕事になるとどうしていきなり男性と女性の違いを意識しなくてはならないのでしょう。

最適な環境を自分で作る

私には、十三歳の子供と主人がいます。大変なこともあります。でも、普段から一所懸命やっていれば、本当に大変なときはお願いすれば助けてくれる人がいます。「ママだから」というのは、表に出さないようにしています。皆一緒ですから。自分から働きやすい環境を作っていくことが大事です。自分がどうしてもしたいことに重きをおいて行動し、出費で済まされるところは出費で済ます。子供も、高校生位になると自然に離れます。「お母さんも考えてやることがある」と考えられるほうが、親子関係的にもいいですよね。

自分で人生を充実させたい

大学を出てから今まで、仕事中心の生活をしてきました。今、四十八歳なんですけれど、人生が八十年ちょっとだとします。仮に六十まで仕事をしたとして、そのあと二十年以上あるわけです。人に何かをしてもらうより、自分で充実させていきたい。人生の後半に向けて、仕事以外の分野で何かできたらいいな。そんなことを、三年くらい前にはたと思い、また歌を始めました。今度サントリーの「一万人の第九」に参加します。

もっとアグレッシブに

学生のうちに、たくさん本を読みなさいって多くの人が言いますよね。もちろんそれも大切。でもそれだけではなく、色んな人と会い、話を聞いてみてください。私も、学生時代にもっとたくさんの方に会って話を聞いておけばよかったと思っています。本だと、情報が一方通行じゃないですか。話ならば、例えばこのインタビューのように、私の話を聞きながら質問を微妙に変えていけるわけです。そうすることで、より多くの、幅広い情報を得ることができますよね。お茶大生って、茗荷谷のなかで過ごしがち。もっとアグレッシブになってもいいと思います。

進歩しないままではダメ

好きな言葉や座右の銘的なものは思い浮かばないのですが、常に心がけていることがあります。それは、「どれだけ自分を変革していけるか」ということ。世の中は常に移り変わっていますよね。そんな中で、自分の持っているスキルやレベルを少しずつでも上げていくことを意識して行動しています。皆さんも、大学に入ってから、進歩しないままではいけません。いくつになっても、知識でも何でも増やしていければいいな、と思っています。

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