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2024年10月13日(日)に「第2回 食べ物に関心のある人たち集まれセミナー ~お菓子を徹底解説~ 」を開催いたしました。


第1部「クイズ形式でお菓子を徹底解説」は、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 ライフサイエンス専攻 食品栄養科学コース 博士前期課程1年の能登 美尋さん,同2年の西島 依美さんの2名が務めました。

『お菓子に関するサイエンス』を題材に、調理・材料・栄養の3つの面からクイズが出題され、中学生のみなさんには全6問のクイズに3択形式で回答していただきました。ゼリーをつくるときに生のまま入れると固まらないフルーツは何か、クッキーをサクサク食感にするためにはどの小麦粉を使うと良いか、そして血糖値を上げやすい和菓子は何かなどといったクイズが出され、解説に加えて、多くの関連知識が取り上げられました。クイズによっては解答が割れた場面もあり、予想外の答えや、考えさせられる問題もあったようです。参加された中学生のみなさんにとって、お菓子を考えながら新しいサイエンスの知識に触れる機会になったのではないかと感じています。

 


続いて行われた第2部ミニ講義「お菓子をおいしくしてくれる卵と油について知ろう」では、お茶の水女子大学 生活科学部 食物栄養学科 教授の市 育代先生にご講義いただきました。この講義では、前半では油に焦点を当て、バターやショートニングなどがお菓子作りに適している理由や、その科学的なメカニズムを詳しく説明していただきました。後半では卵について、調理性や卵白と卵黄の特徴についてもお話しいただきました。中学生や保護者の皆さんにとって、卵や油に関する知識を深める貴重な機会になったのではないかと思います。

 


最後にクイズを出題した大学院生が参加者の皆さまと共に、クイズの復習(振りかえり)と座談会を行いました。クイズ関する質問だけではなく、大学生活についての質問などもあり、今後の進路のイメージを掴むきっかけとなったのではないでしょうか。
座談会の時間は、保護者と本学の教員との懇談会の場を設定して、理系進学に関する自由な質疑応答を行いました。

 

今回のクイズとミニ講義が、参加者にとって、お菓子のサイエンスに興味を持ち理系分野を身近に感じるきっかけになれば幸いです。本セミナーが少しでも、中学生の皆さんの進路選択の参考になれば嬉しく思います。