2024年11月24日(日)に「第2回クイズから考える身のまわりのコト・セミナー」を開催いたしました。
クイズの出題・解説は、お茶の水女子大学大学院博士前期課程2年の増岡 里紗さん(ライフサイエンス専攻 食品栄養科学コース)、大和 美沙希さん(ライフサイエンス専攻 生命科学コース)、博士前期課程1年の勝野 有香さん(理学専攻 化学・生物化学コース)の3名が務めました。
参加者の皆様には「色」をテーマに出題された、全9題のクイズに3択形式で解答して頂きました。クイズは日本古来の色や化学反応による色の変化についてなど、様々なジャンルから出題されました。正解が発表されると、その意外性から歓声が上がることもありました。身近な存在である「色」について新しい発見もあり、楽しんで頂けたのではないかと思います。
続いて、日本学術振興会 特別研究員-RPD (お茶の水女子大学)の伊藤 瑛海先生から「ムサラキ色と文化と研究」をテーマにミニ講義をして頂きました。絶滅危惧種の植物である「ムラサキ」は根に赤紫色の色素を蓄積します。伊藤先生は植物の液胞と呼ばれる細胞小器官について研究されており、研究を進める中でムラサキに着目しました。ムラサキの機能や歴史のみならず、近年の復活プロジェクトや最新の研究についてまで幅広くお話しくださいました。また「自分自身の身の回りのコトをよく知ることで、未来は開ける。」という伊藤先生の最後のお言葉が印象的でした。
クイズの振り返り・フリートークタイムでは大学院生やほかの参加者との交流を深めました。年齢や学校は異なりますが、学校生活や趣味など共通のことについて楽しくお話しされていました。
その間、一緒に来られた保護者の方は、理系女性育成啓発研究所の教員および講師の伊藤先生と懇談を行いました。保護者の方に自由に質問をしていただき、教員からは最近の大学の状況などをお話ししました。
最後に、大学附属図書館の見学ツアーを行いました。中学校や地域の図書館にはない様々な学習スペースや専門性の高い蔵書類は、参加者の皆様にとって新鮮なものだったのではないでしょうか。附属図書館は普段なかなか立ち入ることはできないため、大学生活について知るという点でも良い機会になったかと思います。
今回のイベントで感じたことや新たに学んだことが、参加者の皆様の今後の学びや進路選択の一助になれば幸いです。