芝浦工業大学で活躍する工学系女性研究者をお招きし、「研究交流会」を2016年2月24日(水)にお茶の水女子大学で開催しました。約20名の教職員・学生が参加しました。

越阪部奈緒美・芝浦工業大学システム理工学部生命科学科教授が「食品因子と抗加齢」というタイトルで、自身の経歴と現在の研究内容についてお話しされました。明治製菓・薬品総合研究所に入社後、試験を受けて補助職から総合職へ異動したこと、同社の生物科学研究所でポリフェノールの研究を始めたこと、現在は大学教授としてお茶大と共同研究をしながら、難吸収性のポリフェノールが人体に影響を与える仕組みの解明に挑戦していることをご説明されました。

次に、野田夏子・芝浦工業大学デザイン工学部デザイン工学科准教授が「柔らかい(はずのソフトウェアの更なる柔軟化」というタイトルで経歴と研究内容を発表されました。大学では数学を専攻していたがNEC入社後にソフトウェアのオブジェクト指向分析設計に興味を持ってソフトウェア工学を志すようになったこと、急な変更にも対応できる柔軟なソフトウェアを作るために現在は大学でアスペクト指向ソフトウェア設計の研究を行っていることをご説明されました。

参加者からの、企業での研究と大学での研究の違いについての質問に、越阪部教授は「企業では研究だけでなくあらゆる仕事をこなさなければならないので、様々なスキルが身につく。いっぽう大学は、研究に集中できるのが魅力」と回答されました。

研究発表後、越阪部・野田両氏を囲んで自由に話をする交流会を開催しました。参加したお茶大の院生からは、「仕事と家事・育児の両立はどのようにしているのですか?」「研究が上手くいかなくて落ち込んだときはどのように気分転換しますか?」など、多数の質問があがり、ご自身の経験も交えて親身にアドバイスをして下さり、盛会となりました。

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越阪部奈緒美教授による研究発表

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野田夏子准教授による研究発表

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芝浦工大の女性教員たちによる発表を 熱心に聴く参加者たち。

 

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両氏を囲んでの交流会では、ロールモデルで ある女性研究者たちから女子学生らが直接に 様々なアドバイスを得ることができた。