科学技術振興機構(JST)の職員をお招きして「JSTによる研究倫理に関する出前講習会~責任ある研究活動をめざして~」を2016年4月27日(水)にお茶の水女子大学で開催しました。

研究不正行為や不誠実な研究活動を防止するために、研究者が取り組むべきことについて関心のある教職員・学生など50名が参加しました。

馬場幸栄特任講師(お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所)が、研究者の活躍のためには、まず研究倫理について熟知していることが必要不可欠であると述べ、研究者行動規範、倫理指針、秘密情報管理、研究倫理審査、納品検収、不正告発、利益相反、安全保障輸出管理について、その概念と具体的な相談先について説明されました。続いて本山功幸講師(科学技術振興機構監査・法務部研究公正課 主任調査員)・高柳元雄講師(同 課長代理)が、研究倫理に違反した研究者の具体的事例を複数取り上げながら、研究倫理違反のパターン分析や、違反者に対する処置などを説明されました。

続いて、高柳元雄講師が、研究倫理に関するインタラクティブ映像『The Lab』を上映しながら、「あなたならこの場面でどのような選択をしますか?」と参加者に問いかけ、その選択について解説をされました。参加者たちからは、「研究倫理について今まで知らないことばかりだった」「参加して良かった」「不安が少し解消された」などの感想が多数寄せられました。

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熱心に研究倫理に関する講義を聴く参加者たち