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1861年末に、イギリスにあるロンドン王立研究所で70歳の科学者ファラデーがクリスマスレクチャーで連続6回の講演記録です。第一講から第六講に収録されている歴史的名著です。岩波文庫(矢島祐利訳)、角川文庫(三石巌訳)に収められています。ファラデーは講義の内容を「ロウソクの身の上話」という言葉で表し、「自然科学の勉強の入り口として、一本のロウソクの物質的現象を考えるほど、うってつけな、そして入りやすいものは、皆さんにとってありようがないと思います。」と前置きで述べています。ロウソクはお誕生日のケーキには欠かせませんね。観察してみてください。自然科学への入り口としての良書です。小学校高学年から読めるでしょう。