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2019年1月6日(日)第15回リケジョ-未来シンポジウムを開催しました。今回は「医療に結びつく仕事」をテーマに行いました。
テーマを設定しての開催ははじめてです。
講演の部では、お茶の水女子大学生活科学部食物栄養科学科教授で医師でもある飯田薫子様が特別講演を、東京女子医科大学先端生命医科学研究所特任助教の楠田佳緒様とライカマイクロシステムズ株式会社RAspecialist薬事担当豊田里枝様がご講演をされました。
講師の皆様は「医療に結びつく仕事」でご活躍されている理系女性として、進路選択のきっかけ、大学での学び、現在の仕事などについお話されました。
パネルディスカッションでは、理系女性教育開発共同機構加藤美砂子機構長がファシリテーターとして進行しました。参加者からの質問や専門的な問いかけなども含め、パネリストと質疑応答を行いました。
東京でも最高気温が8度と寒い日でしたが、多くの方にご参加いただきました。
司会は本学情報科学科の松本さんが担当しました。
(参加者へのメッセージは当日配付資料からの抜粋です)

講演の部

特別講演

飯田薫子様
「内科医から栄養学者へ」と題して講演されました。
筑波大学医学専門学群をご卒業後、医師として病院に勤務ののち、筑波大学大学院医学研究科に進学・修了され、現在に至ります。ご専門は代謝内分泌学、応用栄養学です。

参加者へのメッセージ
みなさんは医療の仕事というとどのような仕事を思い浮かべますか。多くの人たちが、医師や看護師といった病院で働く人々を想像するのではないでしょうか。でももっと幅広い多彩な仕事が、医療を支えているのです。医師を志し、実際に内科医として働いていた私が、なぜ大学院への進学を選択したのか。どうして今はお茶の水女子大学で教鞭をとり、栄養学の研究をしているのか・・・。そんな私自身の体験談や、現在行っている「栄養と病気をつなぐ研究」の内容を交えながら、皆さんに医療に結びつく仕事について、ちょっと違った視点からお伝えできる事ができたら幸いです。

 

講演
楠田佳緒様
「医療情報ってナニ?興味の赴くままに進んでみたら」と題してご講演されました。
参加者へのメッセージ
高校生活では文武両道とは程遠い部活中心の生活を送っていました。そんな私が「医療情報」や「博士課程進学」を目指す“きっかけ”となったのは、強い目標があったからではありません。しかし、興味の赴くままに進んでみたら、いろいろな世界にかかわることができ、“ある時”に研究者になろうと大きな意志決定をしました。現在は、医療安全を目的とした研究開発を行っています。私のキャリアパスや研究についてご紹介いたします

豊田里枝様
「貪欲さと潔さ~母として働き続ける~」と題して講演されました。
参加者へのメッセージ
「薬事」って聞いたことあるけれど、実際どんな仕事なのかよくわからない。っていう人が多いのではないでしょうか。薬事は必要とされている治療法を世に安全に提供するためにとても大事な仕事です。医療に結びつく仕事ということですので、その仕事内容も紹介させて頂きますが、今回は、営業、マーケティング、ポスドクなど様々な職を経てこの仕事に辿り着いたこれまでの道のりを海外経験、ワーママ苦労話なども交えてお話しできればと思います。

パネルディスカッション・茶話会

ファシリテーター(左端)は加藤美砂子機構長

パネリストとのディスカッション

茶話会