大学構内のイチョウもそろそろ散り始めた2019年12月15日〔日〕に、お茶の水女子大学に於いて第20回リケジョ-未来シンポジウム「サイエンスの学びから将来の夢へ」を開催いたしました。
講演の部は、中央大学理工学研究所 黒木菜保子様、千代田化工建設株式会社 永井枝利子様、名古屋大学素粒子研究所 南崎梓様の3人の方々にご講演いただきました。
パネルディスカッションではご講演者の3人をパネリストに、本学附属高等学校教諭朝倉彬様(物理)にファシリテーターをお願いいたしました。
司会進行は本学理学部情報科学科の島さんが担当いたしました。
講演の部
本学副学長・教授加藤美砂子副機構長の開会の挨拶に続き、3人の方々からご講演をいただきました。
(参加者へのメッセージは当日配付資料からの抜粋です。)
黒木菜保子様(化学)中央大学理工学研究所 JST ACT-I 専任研究員
『好きを選ぶ毎日』
参加者へのメッセージ
高校生の頃は、国語・数学と美術が大好きでした。検察官になるために文系を選ぶか、あるいは、数学を学ぶために理系を選ぶか。文理選択期限のギリギリまで、たくさん悩んだことを覚えています。理系に進み好きなことを選択し続けた結果、私は今、当時悩んだ分野とは少し離れた「化学と情報学」を中心とした基礎研究に没頭しています。みなさんにとって、今日のお話が少しでも参考になれば嬉しいです。
永井枝利子様(生物学)千代田化工建設株式会社 宇宙・ライフサイエンス部宇宙・先進技術開発セクション
『好きな事、得意な事から始めてみよう』
参加者へのメッセージ
元々国際協力に興味があった私ですが、大学進学の際は好きで得意だった生物学を選択。そして今は、宇宙という国境の無い場所で、多くの専門家と共にエンジニアリングマネージャーとして装置開発に携わっています。皆さんの多くは、自身に将来どんなキャリアが待っているのかまだ想像できないと思いますし、皆さんが社会に出る頃には、今はまだこの世界に無い仕事がきっと沢山あります。『できる事』から『やりたい事』に繋げてきた私の経験が、皆さんの参考になれば幸いです。
南崎 梓様(物理学) 名古屋大学素粒子宇宙起源研究所広報室 研究員
『 「好き」を追いかけて歩く私の道』
参加者へのメッセージ
自分の未来の姿をはっきりと思い描ける人は少ないかもしれません。私が取り組んでいるテーマである「サイエンスコミュニケーション」という言葉は、私が高校生の頃は、全く知られていませんでした。みなさんが将来就く仕事は、もしかしたら今はまだ存在していない可能性もあります。もし、理系の学問に興味があったら、飛び込んでみてください。一生懸命取り組んだことは、将来きっと、新しい道を切り開く力になってくれます。
パネルディスカッション・茶話会
パネルディスカッションでは、質問票をもとにパネリストの皆様がそれぞれ丁寧にお答えいただきました。質問票がとても多く出されたため、全ての質問には触れることができませんでした。
終了後の茶話会にも多くの方にご参加いただき、講師の皆様とさらに突っ込んだお話しで盛り上がっていました。