初級クイズ 第2弾

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生物/植物

第1問 アジサイ

                           

お茶の水女子大学の敷地内にはたくさんのアジサイが植えられています。梅雨の時期になると青や紫、ピンクに色づいてきれいなアジサイですが、この色がついている花のような部分は、実は本物の花ではありません。では、この花のように見える部分は何でしょうか?

  • A. 葉
  • B. 茎
  • C. 萼(がく)

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は萼(がく)です。

アジサイの花のように見える部分は、萼(がく)が発達したものです。これは装飾花(そうしょくか)といって、本物の花ではないので、おしべやめしべは無く種を作ることができません。その代わり、装飾花は花粉を運んでくれる昆虫を呼び寄せる効果があるとされています。なお本物の花は、装飾花に混ざって小さく咲いています。ぜひ梅雨の時期になったら観察してみてくださいね。


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第2問 ウメ

                           

お茶の水女子大学付属高校の前には梅の木が植えられています。いい香りのする梅ですが、実は梅はある部分に毒があります。それはどこでしょうか?

  • A. 花
  • B. 実
  • C. 枝

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は実です。

梅の実には毒があります。特に若くて青い梅の果肉や種に「青酸配糖体(せいさんはいとうたい)」という人間にとって毒となる物質が多く含まれています。この毒となる物質は、干したり漬けたりすることで無くなるので、梅干しなどの加工食品は安全に食べることができます。


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第3問 サクラ

                           

お茶の水女子大学の周りにはソメイヨシノという桜がたくさん植えられていて、春になると一斉に咲いてとてもきれいです。桜が咲くのに最も関係しているのは次のうちどれでしょうか?

  • A. 日照時間
  • B. 降水量
  • C. 気温

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は気温です。

桜の開花に一番大きく関わっているのは気温です。桜は春に咲きますが、花は前の年の夏に作られていて、芽(花芽)の状態でいったん眠ります(休眠といいます)。この芽は、冬の厳しい寒さにさらされることによって、目を覚まします。この眠った状態から覚めることを休眠打破(きゅうみんだは)と言います。その後、目覚めた芽は春のあたたかさで生長して、きれいな花を咲かせるのです。


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第4問 チャノキ

                           

お茶の水女子大学の徽章のデザインはチャノキの花が元になっています。チャノキの葉は、ふだん私たちが飲んでいる緑茶や紅茶、ウーロン茶の材料になります。さて、このチャノキがよく育つのはどんなところでしょうか?

  • A. 温かく雨の多いところ
  • B. 温かく乾燥したところ
  • C. 涼しく雨が多いところ

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は温かく雨の多いところです。

チャノキは温かく、雨の多いところでよく育ちます。チャノキはもともと、夏に暑く冬もあまり寒くならない「亜熱帯(あねったい)」という地域の植物です。そのため温かい地域の方がチャノキの栽培には適していますが、日本では山間部など比較的寒い地域でチャノキが多く育てられています。そうした地域は昼と夜の気温差が大きく、そこで育つチャノキから作られるお茶は香りや味が良くなるのだそうです。


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第5問 イチョウ

                           

お茶の水女子大学にはイチョウ並木があり、秋にはきれいな黄葉(コウヨウ)が見られます。イチョウの葉が緑色から黄色に変わるとき、葉の中では何が起きているのでしょうか?

  • A. 黄色の物質が作られる
  • B. 緑色の物質が減る
  • C. 黄色の物質が作られ、緑色の物質が減る

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は緑色の物質が減るです。

秋になり、イチョウの葉が緑色から黄色に変わるとき、葉の中では、緑色に見える物質(クロロフィル)が減少します。では、緑が薄くなると黄色く見えるのでしょうか? 実は、春や夏の間も、黄色く見える物質(カロテノイド)もクロロフィルと一緒に葉の中に存在しています。秋が近づくとクロロフィルが分解されて減少することで、普段は見えにくい黄色が見えるようになるのです。


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第6問 ツツジ

                           

お茶の水女子大学構内にも多く植えられているツツジは、街路樹として街中に多く植えられ、春から夏にかけてピンクや赤、白、紫など、鮮やかな花をたくさん咲かせる様子が見られます。ツツジの花にはよく見ると斑点状の模様がありますが、模様がある理由は次のうちどれでしょう?

  • A. 鳥に食べられないようにするため
  • B. 虫に蜜(ミツ)の場所を教えるため
  • C. 虫に食べられた部分の色が濃くなるため

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は虫に蜜(ミツ)の場所を教えるためです。

ツツジの花にある模様は蜜標(ネクターガイド)と呼ばれ、昆虫に蜜(ミツ)の場所を教える役割があります。ツツジは蜜を吸いに来た昆虫に花粉をつけることによって、他の花へ花粉を運んでもらい、受粉を助けてもらっています。ツツジのように昆虫を引き寄せるために蜜標をもつ植物は他にもたくさんあるので、興味がわいた人はぜひ調べてみてください。


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第7問 キンモクセイ

                           

キンモクセイは秋にオレンジ色の花をたくさん咲かせ、強く甘いにおいを出すことが特徴で秋の季語にもなっています。昔はキンモクセイの香りをあるものの臭い消しにつかっていたそうですが、何の消臭に使われていたでしょうか?

  • A. 家畜(牛馬)
  • B. 体臭
  • C. トイレ

正解!正解!

不正解!不正解!

正解はトイレです。

キンモクセイの甘く強いにおいは、かつてはトイレの臭い消しに使われていました。日本で汲み取り式のトイレが主流だったとき、キンモクセイをトイレの近くに植えることでトイレの嫌な臭いを隠していたそうです。そのため、汲み取り式のトイレを使っていた世代の方はキンモクセイの臭いからトイレを連想するのだとか。現在でも、キンモクセイの香りの消臭剤が売られているなど、キンモクセイとトイレには切っても切り離せない関係があるようです。


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生物/動物

第8問 カメ

                           

お茶の水女子大学の図書館の横にある池にはカメがいて、時々岩の上にいる姿を観察することができます。水の中で生活しているカメが岩の上に登るのにはいくつか理由がありますが、そのうち主な理由は次のうちどれでしょうか。

  • A. 敵から逃げるため
  • B. 日光に当たって体の温度を上げるため
  • C. 新しい空気を吸うため

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は日光に当たって体の温度を上げるためです。

水の中で生活しているカメが岩の上にのぼる主な理由の1つは、太陽の光を浴びて体温を上げるためです。例えば、私たち人間は恒温動物(こうおんどうぶつ)といって、体内で熱を作り、寒い時も暑い時も体温を一定に保っています。一方、カメは変温動物(へんおんどうぶつ)といって、周りの温度に合わせて体温が変化する生き物です。そのため周りの空気や水が冷たい時は、カメの体温も同じように低くなっています。そのような時、カメは岩の上に登って太陽の光を浴びることで体を温めます。そうすることで、活発に動けるようにしているのです。


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第9問 コイ

                           

お茶の水女子大学の図書館の横の池にはコイが住んでいます。コイは姿が似ているフナと間違われてしまうことがありますが、コイには口元に4本のひげがあることで見分けがつきます。このヒゲは物を触って確かめること(触覚)の他にどのようなことができるでしょうか?

  • A. 電気の流れがわかる
  • B. 味がわかる
  • C. 温度がわかる

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は味がわかるです。

コイはひげを使って味を知ることができます。コイは水の流れが緩やかで、泥や砂が底にたまっている場所に好んで生息します。その泥や砂の中から餌となる虫や貝、植物を探し出すのにひげが役に立つのです。ちなみにドジョウやナマズもコイと同じようなひげをもっていて、味がわかるそうです。


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化学

第10問 大理石

                           

お茶の水女子大学本館にある講堂(徽音堂)の前のエントランスの床は大理石です。大理石は炭酸カルシウムというかたい成分を多くふくみます。炭酸カルシウムは生き物が身を守るためにも利用されています。では、炭酸カルシウムで”ない”成分でできた殻をもつ生き物は次のうちどれでしょう?

  • A. シャミセンガイ
  • B. アサリ
  • C. ムラサキイガイ

正解!正解!

不正解!不正解!

正解はシャミセンガイです。

BのアサリやCのムラサキイガイなどの貝類は炭酸カルシウムでできた殻をもち、外敵から身を守るために利用しています。しかし、Aのシャミセンガイは見た目も名前も貝の仲間のようですが、実は腕足動物という別の仲間で「リン酸カルシウム」という物質で殻を作っています。ちなみにリン酸カルシウムは、人間などのセキツイ動物の「骨」と同じ成分です。違う動物が、別の物質を使って似たような殻をつくるというのは、とても面白いですね。


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物理

第11問 ピアノ

                           

お茶の水女子大学には1920年代にドイツで作られたベヒシュタイン製の貴重なピアノがあります。ピアノは中に弦(げん)という針金のようなものが何本も張ってあり、それが振動することで音が出ます。では、このピアノの弦はどうやって振動させているでしょうか?

  • A. 弦をはじいている
  • B. 弦をこすっている
  • C. 弦を叩いている

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は弦を叩いているです。

ピアノは弦を叩くことで振動させ、音を出しています。鍵盤(けんばん)を押すと、それとつながった小さなハンマーが弦を叩いて、弦が振動します。この時、弦の振動のみでは小さな音しか出ませんが、弦の振動が楽器全体に伝わってブルブルと震わせることで、より大きく響くような音になります。
ちなみに、弦をはじくことで音を出す楽器にはギターや琴があります。弦をこすって音を出す楽器はバイオリンなどが有名です。


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地学

第12問 御茶ノ水

                           

お茶の水女子大学発祥の地である「御茶ノ水」には、江戸・東京の水道の歴史や水道の技術などを紹介する「東京都水道歴史館」があります。水をきれいにする浄水処理の工程には、殺菌・脱臭をするために、ある化学物質が使われています。次のうちどれでしょう?

  • A. 酸素
  • B. オゾン
  • C. メタン

正解!正解!

不正解!不正解!

正解はオゾンです。

オゾンは酸素原子3つから成る物質で酸化力がとても強く、殺菌や脱臭などの作用があります。私たちが生活で使った水は汚れや有機物などを含み、嫌なにおいがすることもあり、そのまま川に流してしまうと川が汚れたり、環境を汚染してしまいます。また、私たちが飲む水も微生物などを取り除いて安全に飲めるように浄水処理をしなくてはいけません。水を安全できれいにする浄水処理には、塩素消毒や生物の力を借りるなど、様々な工程があります。ぜひ、身近な水道から「サイエンス」を見つけてみてください。


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第13問 川の作用

                           

お茶の水女子大学のキャンパスがある「茗荷谷」の地は、周りよりも低くくぼんでいます。これはどうしてでしょうか。

  • A. 地震で土地が沈降したから
  • B. 川のはたらきで周りの土地に土砂が運ばれたから
  • C. 川のはたらきで地面がけずられ、低くなったから

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は川のはたらきで地面がけずられ、低くなったからです。

茗荷谷の谷状のくぼんだ地形は、神田川が地面をけずりとったためにできた地形です。江戸時代にはこの地のきれいな水を利用してミョウガが多く栽培されていたことが、「茗荷谷」という地名の由来だそうです。


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お茶大施設

第14問 プール

                           

お茶の水女子大学付属学校園にはプールがあり、夏には水泳の授業が行われます。水泳といえばオリンピックの競技にも指定されていまが、そのなかで最も長い距離を泳ぐ種目は、1人で1500mも泳ぎます。もしお茶の水女子大学にある25mプールで1500m泳ごうとした場合、何回往復することになるでしょうか?

  • A. 60回
  • B. 30回
  • C. 15回

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は30回です。

プールの往復(端まで泳いで帰ってくる)距離は25m×2=50mです。よって、1500m÷50=30回往復することになります。


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第15問 ソーラーパネル

                           

お茶の水女子大学には、体育館など様々な場所にソーラーパネルが設置されています。ソーラーパネルは太陽の光のエネルギーを使って電気を作り出す装置です。さて、太陽は地球からどれくらい離れているでしょうか?

  • A. 150万km
  • B. 1500万km
  • C. 1億5000万km

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は1億5000万kmです。

太陽は地球から約1億5000万kmの距離にあります。これは、例えば時速300kmの新幹線で地球から太陽に行こうとすると、約58年かかる計算です。こんなに離れたところにある太陽からエネルギーを得て電気を作れるとは驚きですね。


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科学者

第16問 ニュートン

                           

お茶の水女子大学のキャンパス内には、小石川植物園(東京大学大学院理学系附属植物園)から分譲された「ニュートンのリンゴの木」があります。リンゴが木から落ちる様子から万有引力の法則を発見したという逸話が有名なニュートンですが、ニュートンの出生地はどこでしょうか?

  • A. イギリス
  • B. トルコ
  • C. ドイツ

正解!正解!

不正解!不正解!

正解はイギリスです。

ニュートンはイギリス(イングランド)で生まれ、数学や物理学などにおいて数々の功績を残しました。ちなみにリンゴの原産地は中央アジアと考えられていて、トルコで紀元前6000年前ごろのリンゴが炭化した状態で発見されています。また、ドイツはニュートンとともに微分積分学の発展に貢献したゴットフリート・ライプニッツの出生地です。


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第17問 保井コノ

                           

17. お茶の水女子大学の前身である東京女子高等師範学校理科を卒業し、お茶の水女子大学にも教授として勤務した保井コノ博士は、日本女性で初めての理学博士となりました。自身初の論文である「鯉のウェーベル氏器官について」は日本女性科学者初の論文でもあります。さて、ウェーベル氏器官は浮きぶくろと内耳を連絡する感覚器官ですが、何を感じ取っているのでしょうか?

  • A. 音
  • B. 浮力
  • C. 光

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は音です。

ウェーベル氏器官(ウェーバー器官)はコイ目やナマズ目にある聴覚器官です。小さな4つの骨片で小さな音や振動も拾い、内耳に伝えるはたらきをしています。保井博士は女子高等師範学校の理科研究生1年のときに、「鯉のウェーベル氏器官について」を『動物学雑誌』で発表しました。


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防災

第18問 AED

                           

お茶の水女子大学の敷地内には、全部で12個のAED(自動体外式除細動器)が設置されています。AEDは、人間のある部分が正常に動かなくなってしまった時に、元に戻すことを助ける機械です。人間のどの部分を正常に戻す機械でしょうか?

  • A. 脳
  • B. 心臓
  • C. 肺

正解!正解!

不正解!不正解!

正解は心臓です。

AEDは、人間の心臓が正常に動かなくなってしまった時に、元に戻すのを助ける機械です。心臓はリズムよくポンプのように動いて、血液を全身に届ける役割をしています。この心臓がけいれんしてしまい上手く動かなくなってしまった時に、AEDを使って電気を流すと、心臓の動くリズムを正しく戻すことができます。


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