0

2016年9月3日(土)理系女性教育開発共同機構シンポジウム2016を開催いたしました。テーマは「子どもがサイエンスに目覚めるとき-多くの女性が理系に進むために-」(案内チラシ)で、東北大学大学院医学系研究科教授 大隅典子先生、愛媛大学教育学部教授 隅田学先生、国立教育政策研究所教育課程研究センター総合研究官 銀島文先生にご講演をいただき、後半は本学附属小学校教諭 田中千尋先生、附属高等学校教諭 溝口恵先生にも加わっていただき、パネルディスカッションを行いました。

多数の方にご参加いただき、沖縄からもご参加いただきました。会終了後には、懇親会で講演者・参加者などで和やかに懇親を深め情報交換も出来ました。(9月20日更新)

<講演>

公演中の大隅典子先生の画像

大隅典子先生

大隅先生は「リケジョの活躍が日本を救う!」と題して、理系分野への女性の進出が少ない現状やその背景を提示されながら、女性が活躍できるためには、どのような支援や体制がとられれば良いかなどについてお話しをいただきました。

 

 

隅田学先生img_1390

隅田先生は「女性の理系才能をトリガーする科学教育」と題して、これまでの幼児教育研究等の見直しの例などを紹介していただき、女性が能力を発揮でき、認められる機会を提供するためには「世界基準の質の高い科学教育に人生の早期から出会う機会が保証されなければならない。」とまとめられました。

 

 

 

img_1394銀島文先生

銀島先生は、「国際調査から見える科学教育」と題して、国際調査の立場から、TIMSS,PISAの男女差は国によりさまざまであるが、我が国ではTIMSSでは算数・数学は小4、中2ともに男女差が見られないこと、理科の得点は、小4では男女に差は見られないが、中2は男子の得点が有意に高い結果になっていること。PISSA(高1)は数学的リテラシー、科学的リテラシーの得点はともに男子の方が有意に高い結果になっていることが示された。卓越性の数学(科学)教育の実現に向けて配慮すべき側面として、学習指導要領における「遊び」の部分の必要性をあげられました。

<パネルディスカッション>

田中千尋先生の画像

田中千尋先生

溝口恵先生の画像

溝口恵先生

後半は、3人の講演者と共に田中先生、溝口先生も加わり5人で行いました。進行は田中先生が行い、会場からの質問を受けながら、進めることが出来ました。

パネルディスカッションの画像

パネルディスカッション