2018年5月13日(日)に第10回リケジョ-未来シンポジウム「サイエンスの学びから将来の夢へ」をお茶の水女子大学において開催いたしました。5月の開催は初めてでしたが、多くの方にご参加いただきました。また、男性の保護者の割合がこれまででは多かったようでした。
医薬基盤・健康・栄養研究所齋藤あき様(食物栄養学)、東京大学政策ビジョン研究センター平井祐理様(化学)、三菱商事フードテック株式会社兼MCフードスペシャリティーズ株式会社小森絵美様(生物学)の3人の方にご講演いただき、パネルディスカッションではお茶の水女子大学附属高等学校教諭(化学)溝口恵様をファシリテーターに進行していただきました。
シンポジウム後の茶話会にも多くの方が参加されました。

講演の部

齋藤あき様

齋藤あき様は「栄養学と社会をつなぐ」と題してご講演いただきました。
いま、栄養学と社会を繋ぐ仕事をしている。
高校時代は文系を考えていたがお茶大で栄養学を学びたいと思い、理系を考えた。
食べることが好きで関われる勉強をしたかった。オープンキャンパスへの参加もきっかけになった。
今は、栄養の基準作りなど国民の健康作りに関することは何でもやる。
厚労省への入省時の環境としては日本の栄養リーダーの立場になれる意義も大きかった。文系的な素養も生かせる職場で自分に合っている。
栄養学や科学的な知見からだけでなく社会的な側面とのバランスを取る難しさもある。
進路を考えるにあたっては、自分が自分らしくいられる環境を考える。試験や就活のためだけでなくできる経験にはできるだけ多く関わる。人との弱いネットワークの構築なども大切。
自分にとっていられる場所は栄養学であると考えている。

平井祐理様

平井祐理様は、「技術経営の研究者になるまで」と題してご講演いただきました。
高1の時は遊んでいた。高2に向けて文系理系を選択する際に理系を選択。大学では東京に行きたいと思った。オープンキャンパスに参加して、学科を考えた。受験時は1日14時間の勉強を半年続けた。
大学3年生で大学院進学を考えた。大学院で技術経営という学問を知った。技術を使って会社を対象として経営学を研究する学問。研究を続けたいと博士課程に進むことにしたが、博士論文はつらかった。海外でしかできないことを研究するために留学。
現在、経営学に取組み、会社がどうすれば業績・効率性をあげられるかを研究。どうしたらよい知識、どうしたらよい技術を生み出せるかを考えている。特許の分析も行っている。理系の技術が必要。ネットワークや信頼性についての統計学、コンピュータなど非常に幅広い知識が必要。
自分はいやなところを避けながら進んできたが、研究や勉強は集中してできるタイプであることを感じている。今分からなくても不安でも心配いらない。
技術経営という理系の知識を活かす分野があることを知ってもらえればうれしい。

小森絵美様

小森絵美様は、「今の私を作ったもの~食品メーカーで商品開発をするようになるまで」と題してご講演いただきました。
食品メーカーに勤務し、スーパーやメーカーといっしょに商品を開発する業務に携わっている。
これまで100種類くらい開発してきた。アイディアを商品化することを相談しながら行っている。食材の特性を理解しながら商品開発している。コンビニで販売している同じ名称の食品でも、比較してみると味や食感は異なっている。
現在も野菜の鮮度保持について大学の知見から学んでいるが、中高の理科で学んだ知識が役立つ例もある。 中学では教科の食わず嫌いをせずまんべんなく取り組むことが大切。
進路は、食品系栄養系を考え、大学は就職先などの傾向を知って絞り込んだ。オープンキャンパス、大学祭などへの参加をお薦め。大学では幅広く交流をした。
研究職への就職は大学院卒が必要であった。就活にあたっても会社や従業員の様子などもチェックした。
理系を選んでよかったこと。論理的思考が出来るタイプが多い。提案などでも理解が得られやすい。選択肢が広い。理系から文系職への異動はできるが、文系職から理系職になることは非常に困難である。まよったら、まず理系を選んでおくこともあり。
やらないで後悔するよりやってみた方がよい。
失敗は恐れずに、なんとかなるもの。
よく学びよく遊んで充実した毎日を。

パネルディスカッション・茶話会

パネルディスカッションでは、ご講演の3人の方と附属高等学校教諭溝口恵様をファシリテーターに、活発に行われました。質問を希望する用紙が多くの中高生・保護者からだされ、すべてに対応することが出来ないくらいでした。

シンポジウムの終了後に行われた茶話会も、多くの中高生が参加し、それぞれの講師の先生方の周りに集まり、突っ込んだ話し合いができました。

パネルディスカッション

茶話会風景

茶話会風景