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第14回リケジョ-未来シンポジウム「サイエンスの学びから将来の夢へ」を2018年12月16日(日)お茶の水女子大学本館で開催いたしました。
東京でも最高気温が6度という寒い日でしたが、多くの方にご参加いただきました。
ご講演・パネリストは、株式会社永谷園品質管理部中央検査室 秋山あゆみ様、産業技術総合研究所人間拡張研究センター研究員 中嶋香奈子様、甲南大学理工学部生物学科特任研究准教授 上田晴子様でした。
ご講演では、やりたいことが決まっているときには決して諦めることなく続けていくことの大切さや、関わっているうちに予想外の結果から新しい課題に向かうことなどそれぞれの講師の方の今日までに歩んできた道について丁寧にお話を伺うことが出来ました。講師の先生方皆様が、高校までは理系が必ずしも得意でなかったとのお話はとても印象に残りました。
パネルディスカッションでは、お茶の水女子大学附属高等学校前副校長・國學院久我山中・高等学校特任非常勤講師石井朋子様がファシリテーターとして、参加者からいただいた質問票からピックアップして、パネリストの方と質疑応答の形で進み、ご講演の内容をさらに掘り下げてディスカッションすることが出来ました。
シンポジウム終了後の茶話会では、それぞれの講演者の方と参加者が「お茶大ゴーフル」と飲み物を手に、和やかにディスカッションすることが出来ました。
司会は本学情報科学科2年生の松本留奈さんが担当しました。
(参加者へのメッセージは当日配布資料からの抜粋です)

講演の部

秋山 あゆみ様
「ムダなこともしよう」と題して講演されました。
中学校時代から高校・大学そして現在までのご自身の歩みをお話しされました。
参加者へのメッセージ
このシンポジウムに興味を持ってくださった皆さんは、きっと、すごく真面目で頑張り屋さんだと思います。だから、あえて言わせてください。「ムダなこともしよう。」今、学生の頃を振り返ると、案外ムダじゃなかったなーと思うことがたくさんあります。皆さんにも是非、ムダなことをいろいろした上で、自分の本当に好きなことを見つけて欲しいと思います。

中嶋 香奈子様
「私が人間工学の研究者になるまで」と題して講演されました。
これまでの経験や現在の業務内容などについてお話しされました。
参加者へのメッセージ
薬剤師を志望していた中高校生の頃の私は、将来、人間工学という分野の「研究者」になることを全く想像していませんでした。現在は、国立の研究所で人間の歩行動作に関する研究に従事しています。これまでの過程の中で、私が選択した進路や、悩んだこと、得られた経験等についてお話しし、現在の研究活動についてもご紹介したいと思います。皆さんのこれからの未来を考える上で少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

上田晴子様
「『予想外』があるから研究は面白い」と題して講演されました。
理学部化学科をご卒業されてから、現在は生物を細胞レベルで研究している内容についてお話しされました。
参加者へのメッセージ
「植物はまっすぐに伸びるものだ」子供の頃から当たり前と思っていた現象だが、実は植物にはまっすぐなろうとする力がはたらいていた…。
生物は未知のしくみをまだまだたくさん持っています。そんな隠されたしくみを解き明かそうと、日々生物と向き合っています。始めてみたら楽しくて、気付いたらこういう道を歩いていました。

パネルディスカッション・茶話会

パネルディスカッション

講演者を囲んでの茶話会