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2020年2月16日(日)に第8回先端科学セミナーをお茶の水女子大学で開催しました。今回のセミナーは本学の生物学科の卒業生でゲノム医学をご専門とされ、ゲノムに関する本を数多く執筆されている水島―菅野純子博士(東京大学非常勤講師、工学院大学非常勤講師)に「がんゲノム医療とゲノム編集」というテーマでお話ししていただきました。
講演では、そもそも遺伝子やゲノムとは何か?ということを中高生向けに分かりやすくご説明していただきました。次に最近ニュースにも取り上げられているゲノム医療とがんの関わりについても動画を交えて簡潔に教えていただきました。従来のがん治療は臓器別に薬が決められていましたが、ゲノム医療の発達により、最近では1人1人のゲノムを調べて遺伝子別にがんの原因を突き止め、ピンポイントで治療ができるようになっているということが分かりました。これにより薬の副作用などがん患者の負担が軽減されているという事実には、ゲノム医療の必要性を感じました。最後にはゲノム編集についても教えていただきました。ゲノム編集食品がどのように作られているのかというメカニズムや遺伝子組換え食品との違いなども解説していただきました。
講演の後には質疑応答が行われ、ゲノム編集の詳細や最前線のゲノム医療について知りたいという声が上がりました。今回の講演を通して参加者の皆さまがゲノム医療に関してより関心を抱いてくださったようでした。講師の水島―菅野先生及び参加者の皆様に感謝いたします。

講師:水島-菅野純子先生