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小学校高学年の「家庭科」では、実際にご飯を炊く実習を通して「炊飯」について学びます。「お米を洗う→計量した水をお米に吸水させる→火加減を適宜調節しながらお米を炊く→むらす」といった工程を、鍋を使った炊飯を行うことで学びます。教科書によっては、お米の浸水時間と給水量の関係についてグラフを使って紹介し、「充分に吸水させておかないと芯の残った硬いご飯になること」を記しているものもあります。ただ、この事実、すなわち「吸水の程度と炊けたご飯の硬さの関係」については、科学的な資料を基にした解説は教科書に掲載されていませんし、この事実にフォーカスした実習を行うことも、小学校の現場では難しいと考えられます。また、そのような実習の際には、火加減やその火力で炊く時間の長さの違いも、結果(炊けたご飯の硬さ)に影響を与えると考えられますので、クラス内の複数の班で結果を揃えることは大変難しいと思われます。
そこで、当機構では、「お米の浸水時間と炊けたご飯の硬さ」の関係にフォーカスして、浸水時間のみを変化させて(小学5年生理科で学ぶ「条件制御」の実験に対応しています)、簡単に実習を行えるキットを開発いたしました。浸水時間は、お好みで設定できます。炊飯中に火加減を調節する必要も無いので、「結果の違い(炊けたご飯の硬さの違い)は、お米の浸水時間の違いによるものである」とはっきり言うことができます。多くの子供たちが自宅で使っているであろう電気炊飯器ではなかなかできない実験を、家庭科の授業の中で「科学的に」行ってみてはいかがでしょうか?

ご希望の学校にはこの実習キット(カセットコンロに使用するガスボンベは別途ご用意ください)を無償でお貸し出しいたします(下部「お申し込み方法」参照)。授業で使用するパワーポイントや動画のファイルは、教材と共にお貸出しいたします。

貸し出しに際しまして、授業の事前・事後アンケートにご協力頂きますようよろしくお願い申し上げます。アンケート用紙は、教材と共にお送りいたします。

 

 

① 1合のお米をお釜に入れる

② 量っておいた水をお釜に入れる

③ 炊飯実験(浸水時間:左 30分,右 0分)

④ さて、ご飯の硬さに違いはあるでしょうか?

⑤ 運搬用ケースに梱包して発送いたします

⑥ お釜とガスレンジが2台ずつ入っています

 

お申し込み方法

(現在貸し出しを停止しています。)

下にあります「実習キット借用申込書」にご記入の上、メールに添付して下記アドレス(理系女性教育開発共同機構事務局)までお送りください。メールの件名は「借用申し込み:炊飯実験キット」としてください。
ocha-cos-office@cc.ocha.ac.jp

 

実習キット借用申込書(PDF版)

実習キット借用申込書(Word版)