2022年度の徽音塾第15回目の講義は、専修大学 商学部 教授の神原理先生にご担当いただきました。働く女性のためのマーケティングについて、2回にわたりご講義をいただきます。
講義の冒頭で先生が「抽象的な概念を抽象的なままで終わらせるのではなく、実践に落とし込むことが大切」とお話しされたように、グループディスカッションでは具体的な製品(商品)名を挙げての話し合いとなりました。
前半のテーマは「顧客とはなんだろう」について考ました。マーケティングは顧客のニーズに的確に答えることであり、そのためには、顧客の「こんなのあったらいいな」を想像し、多くの人たちの「欲しい気持ち」を作り上げなければなりません。先生から需要創造
の基本を教えていただいたあとのグループディスカッションでは、自分たちが選んだ製品が他の類似製品とどの点で差別化されているか、どのようなプロモーションをしているかを話し合いました。
後半では、製品のコンセプトについてお話をいただきました。グループワークでは、前半で選んだ製品の現状分析をふまえ、さらにどのような視点を加えればその商品が売れるかについてディスカッションし、それぞれの意見を発表。塾生の鋭い指摘に先生もいたく感心されたご様子でした。
先生は「マーケティングのゴールは、個人の満足を通じて、社会全体の満足に貢献すること」だとお話してくださり、今は、さまざまな組織がマーケティングの手法を取り入れ、個人や社会の満足に取り組んでいることをご紹介くださいました。次回の講義ではマーケティングの手法についてご講義をいただきます。