塾生の声 授業風景

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失敗はおそれない、まずはやってみよう!

1996年3月 家政学部 児童学科 卒業

2017年度徽音塾塾生・自動車関連メーカー(40代、一般事務職)

徽音塾受講の理由は、育休明け復職後、自分自身の時間を持ち、もう少し業務に関する知識を学びたいと思った為です。仕事に対するモチベーションが上がったことは勿論ですが、私の場合、子育てについても随分発想の転換がされました。自分自身は勿論、これからを生きていく子ども達の時代には「自由」な発想の大切さについて考えさせられました。
全部で4講座受講をしたのですが、「失敗はおそれない、まずはやってみよう!」と私自身の意識が変わったことが最大の収穫です。修了式での猪崎副学長の「前に進むことで新しい景色を見ることが出来る」というお言葉がとても心に残りました。
仕事と子育てとで確かに時間はないですが、長い人生を考えると、ここで大学という場所で再度学ぶチャンスを頂けたこと、様々な業種の方と知り合うことが出来、お話が出来たこと、そして仕事は勿論、子育てを含めたプライペートについても沢山の気付きを頂けたことは私自身にとって今後の大きな糧になりました。人生を謳歌する為にも、徽音塾へ行って良かったです。ありがとうございました。

前向きな考えを持てました

2005年3月 生活科学部 人間生活学科 卒業

(2015年度徽音塾塾生・出版関係)

2015年度の6講座すべて受講しました。社会人歴8年、30代前半で管理職ではありません。専門出版社で入社以来同じ部署におり、「経営」の視点を持ちたかったのが受講動機です。職場は女性の比率が高く、上司も女性なので、女性であることに壁を感じてはいませんでした。しかし「女性のエンパワーメントとリーダーシップ」講座を受け、男性に比べて自信が持てず、完璧主義である、など女性特有の「内なる壁」に気づきました。講師の先生方の実体験を聞き、仕事と育児の両立に加え、キャリアアップもあきらめなくてよい、と前向きな考えを持てました。「異文化コミュニケーション/リーダーシップ」講座は、外国人が職場にいる方に限らず、現代の多様性ある職場で働くすべての方におすすめします。財務会計や法律など知識系の講座は、現場で使える概要を教えていただけるので、専門家に訊く、自分で調べる、という前の段階で必要な基礎を身に付けることができました。

不安という殻を破る武器を得ました

1996年3月 家政学部 児童学科 卒業

(2015年度徽音塾塾生・IT関係(全講座受講))

徽音塾は、「幅広い知識」と「モチベーション」に溢れています。
受講の動機は、キャリア構築への漠然とした不安からでした。管理職としての基礎を再確認し、部門横断や全社へ働きかけるために必要な力のつけ方を教わりました。
徽音塾での講義はとにかく刺激的です。少人数制で、現場経験豊富な講師と受講生、受講生同士により活発な意見・質問が交わされます。法律や会計などは専門外でしたが、体系的に、初心者にもわかりやすく解説してくださり、勉強の勘所をつかむことができました。
また、女性同士でキャリアへの悩みや苦しみを共有でき、励まされました。異なる業界、業種間での議論は、自身の狭い視野を広げ、キャリア構築での普遍的なポイントへの気づきとなりました。お茶の水女子大学という歴史と趣ある空間も、普段と発想を切り替え、学ぶ意欲の向上に大きく影響したと思います。
知識、前に進む勇気、高めあえる仲間を得られ、心から感謝しています。

社会の流れも変わっていることを改めて知りました

2005年3月 生活科学部 人間生活学科 卒業

(2005年3月 生活科学部 人間生活学科 卒業)

職場でも女性活躍の取り組みが行われており、自分自身のキャリアアップについて考えていた時この徽音塾の開講を知り、受講することにしました。
5月の「女性のエンパワーメント講座」では8名の方の講義を聴くことができ、どの講義もご自身の経験談を踏まえての内容でとても刺激を受けました。これまでも活躍する女性の講演を聴く機会は何度もありましたが、今回の講義は大学の先生方の講義が多く、先輩女性としての経験談だけではなく、社会の動きなど学問的な内容も含まれており、お茶大で開催された講義ならではの特徴だったのではないかと思います。私は、お茶大在学中もジェンダー論や働く女性に関わる問題の授業をとっていましたが、約10年ぶりに講義を聴き、社会の流れも変わっていることを改めて知りました。卒業後にまたこのような講義を受けることができ、受講してよかったと思っています。

知識を定着させ、活用するきっかけになりました

1996年3月 家政学部 児童学科 卒業

(1996年3月 家政学部 児童学科 卒業)

日々の業務で“経営的な数字に関する知識が不足している”ことを痛感し、「秋学期(2講座)」「冬学期(2講座)」を通じて4か月間分、受講しました。
私の勤務する会社は非上場の中小企業であるため、受講前は対象外ではないかと危惧していましたが、先生方が参加者に合わせてテーマを調整くださったお陰で、1つひとつの項目を自分の糧にすることができました。また、皆さんとの社会人経験を反映したディスカッションを通じて、働く場での共通点や差異から、自分なりの検討すべきポイントを見いだすことができました。
特に「財務会計」の講義では、自分たちの普段の業務活動がどう会計に落とし込まれているのか、またそれを今後の方針を決めるためにどのように用いるのかをわかりやすく説いていただき、課題解決につながりました。
徽音塾事務局の先生方には、仕事のスケジュールでやむなく休んだ場合も、資料や教材についてご配慮いただき、安心して受講を進めることができます。
仕事を進める上で、ふと“疑問”や“勉強したいこと”が浮かんだとしても、なかなか実際に勉強につなげにくく、日常に埋もれていきがちです。徽音塾で時間をとって効率的に学習することで、知識を定着させ、活用するきっかけになりました。

授業風景

  • 2021年7月10日授業風景 P講座08_「都市の記憶、都市の想像力」小林 誠 氏

    2021年7月10日(土)講義:13:30~16:40
    小林 誠 氏(お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 教授)

    「お茶大プロフェッショナルレクチャー」(P講座)として、本学基幹研究院 人間科学系教授の小林 誠 先生に「都市の記憶、都市の想像力」のタイトルでご講義いただきました。小林先生は、徽音塾の実施委員長であり、徽音塾を運営しているグローバルリーダーシップ研究所の研究所長です。

    初めに自己紹介を兼ねたアイスブレイクとして、自分の好きな(もしくは育った)街について紹介し、その都市がどこであるかを当てるワークを行いました。ワーク後、小林先生から昔育ったところを大人になってから改めて見ると小さく見えたり距離が短く見えたりする、との説明があり、大人になると身体の成長に伴う視点の変化だけでなく「何に着目するか」などの見る対象や注目するポイントが変化することに気づきました。個人の都市の記憶が「その人らしさ」を表し、自己紹介をさらに印象的なものにしました。

    引き続き、小林先生から北京、平壌、ワシントンDC、ゲルマニア、ネビドーのそれぞれの都市がどのような歴史的背景を持ち、どのような特徴や意味を持つ都市であったのか、説明がなされました。都市は政治や権力を象徴し、体現するものである、そして国の在り方を示すものであるとの説明をお聞きしながら映像資料や写真資料を拝見すると「確かに!」と思うことが多く、それぞれの都市は意味を持って作られていることを理解できました。

    前半は「都市の記憶」について学び、休憩をはさんで後半は「都市の想像力」について学びました。

    1961年発刊の子ども向け雑誌にSF作家が構想した「2061年の東京」、つまり100年後の未来都市のイメージが掲載されており、小林先生はその資料を提示しつつ、現在のテクノロジーによって掲載されている内容はほぼ達成(実現)されていると説明されました。100年先として描かれたそのイメージは、形こそ異なりますが確かに多くは実現されており、テクノロジーが急速かつ高度に発展していることを感じた瞬間でした。

    この説明の後、これから20年先、自分が今住んでいる街がどうなるのか、どうあるべきかを想像し議論するワークを行いました。ワーク参加者から、定年退職年齢が90歳になる、住みやすさが改善される、自分が動かなくてもよくなる世界になる、すべてバーチャルで経験・体験できるようになる、などの様々な意見が出されました。

    ワーク後、小林先生は講義資料としていくつかの映画を取り上げ、部分的に作品を視聴しつつそこに描かれ表現されている未来都市について説明されました。映画の中で描かれている未来都市は、現実のものになるとは思えない、どれも想像の世界だと思っていましたが、小林先生のお話をお聞きした上で改めて考えてみると、子ども向け雑誌に掲載された未来都市のようにこの先本当にそのような世界がやってくるのかもしれない、イメージの未来都市が現実の都市になるのでは、と思うようになりました。

    テクノロジーの発展によって、私たちの未来は非常に明るいものとなることが想像されますが、小林先生は映画「ブレードランナー」を例に挙げて、必ずしもテクノロジーが適切かつ健全に使用されるとは限らない、どのようにテクノロジーを使用するかによって未来は変化する、と説明され、AIやVRが発達した今現在においても、やはりリアルボディである「人間」がこれからの未来を決め、都市を作り上げていくのだと強く感じました。

    最後に、実際にAIや自動運転などの様々な最新テクノロジーを取り入れた都市を日本国内に作り、実験的に効果を検証する取組が行われていることを説明され、講義は終了しました。

    まとめとして、多くの都市構想では工学的なテクノロジーで未来が語られ、人間の社会関係における未来への視点が欠落している点を指摘されました。また、テクノロジーは重要だが社会関係の中でとらえることが必要であり、テクノロジーで豊かな社会や社会関係の未来が開けるという加速主義やラグジュアリー・コミュニズムの思想に疑問を呈しました。このような知識や考えを生み、議論を生むのが「都市」なのである、というまとめは大変印象的でした。

    受講者からは「北京や平壌、ゲルマニウムなど、歴史と紐づけて都市の構築された意味や目的を考察するのはとても興味深かったです。講義で紹介された代表的な都市だけでなく、身近な都市がどのように成り立ったのか、考えてみると面白いと思いました。一方、未来に目を向けて、テクノロジーが進歩しても、豊かになるのか?といった観点での考察も分かりやすかったです。今回のオリンピックで都市の整備も進める予定であったと思いますので、そのあたりも調べてみたいと思いました。」などの感想をいただきました。

    様々なものがバーチャル化され、便利かつ手軽にできることが増え、生活が豊かになったことは事実です。しかし、リアルボディがどこまで残る都市となるのか、そしてテクノロジーをどう生かすのか、これから先の未来を想像し実現するのは私たちの手にかかっているのだと、強く感じた3時間でした。想像が現実のものとなるのか、答え合わせが楽しみです。

    文責 内藤 章江(グローバルリーダーシップ研究所 特任講師)

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