2023年度の徽音塾第17回目の講義は、前回に引き続き中央大学商学部教授の櫻井康弘先生にご担当いただきました。

講義冒頭に会計学の専門用語や仕組みを復習し、社会情勢の影響が企業の収益にどのように表れているかなどを丁寧にわかりやすく説明してくださり、実例から、塾生はより身近に企業会計を捉えることができました。

中盤以降のグループディスカッションではクイズに挑戦。企業名を伏せた貸借対照表、損益計算書をみて、どの企業のものであるのかをグループで予想し、それぞれの表から読み取れることを押さえながら正解を導きました。

櫻井先生は、「増収」「増益」は似ているようで意味が違うことや、いずれも前年との比較が一番大切で、単なる増減ではなく、どのくらい増えたのか、減ったのかを見なければならないことなどをわかりやすく説明して下さいました。また、新聞の切り抜きを使って各企業の会計に関する記事を示し、その背景にある社会情勢を関連付けて下さったことで塾生の理解はより深まりました。

「会計学をちゃんと勉強したいと思っていた」と多くの塾生が考えていたようで、実務でも活かしていける講義になりました。