2022年度の徽音塾第18回目の講義は、内藤忍先生にご担当いただきました。全2回講義の前半です。

内藤先生は、「日本の女性の就業をめぐる実態」と「ハラスメント」を軸にご講義くださいました。女性の非正規労働が多いことや、妊娠・出産での離職と、仕事と育児(介護)の両立の困難さ、仕事上のハラスメントの現状などについて、具体例を挙げながら説明してくださり、その背景についても丁寧に教えてくださいました。

徽音塾には就労経験がある方が参加されています。労働法は、労働環境に大きな影響を及ぼすので、みなさん、ご自身が直面している課題を想起されたのでしょう。大きくうなずく場面が何度もありました。

グループディスカッションでは、塾生がこれまでに経験してきた、もしくは現在抱えている労働法に関する課題を提示し合い、どのようにすれば解決できるかを検討しました。グループごとの発表に対して、内藤先生は一つひとつ丁寧にコメントして下さり、塾生の疑問点も随分とクリアになったようです。次回の講義では、さらに深掘りし、セクハラをめぐる訴訟などについてもご教示いただきます。