6月21日・28日
高田朝子氏(法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科 教授)
「①組織マネジメント概観・自分のマネジメントを考える/②リーダーシップ」

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①6月21日 13:30-16:40

まず、塾生ひとりひとりに一分間程度の自由な自己紹介をしていただき、続いて先生より、マネジメントの概論と歴史についてご教授いただきました。特に、人間の最も重要な学習機能のひとつである「モデリング」を取りあげ、世代間格差を抱える昨今の組織の問題点や、一人でなく多数の人々から複合的にモデルを作り上げる工夫等について学びました。加えて、コミュニケーションにおける「会う」「真似る」「発信する」ことの重要性について教えていただきました。
また、「宇宙船α号」というケースワークでは、グループごとに話し合いをし、全体で発表を行いました。意思決定が急がれる場において、私たちのフレームモデルがどのように現れ、働くのかに気づくことができました。
塾生からは、「マネジメントに関するまとまった講義を聴くことができてよかった」、「モデルを作り上げるためにも、さまざまな人と直接会い、観察をしていきたいと思った」、「グループワークで、議論を進めるうちに自分の思考が狭まっていき、十分検討を行う気持ちや冷静さがなくなっていく怖さを感じた」といった反応がありました。


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②6月28日 13:30-16:40

地方銀行支店で課長となった一人の女性を題材としたケーススタディを行いました。各自レポートを読み、グループに分かれてこの女性が属する組織について分析し、仮に外部コンサルタントの立場であったならどのようなアドバイスが可能かといったことについて考えていきました。
さらに、クラス全体での討議では、課長の人柄や特長、生い立ち、抱えている問題、社内での立ち位置、利用しうるネットワーク等々を、想像力を働かせながら考えていきました。塾生は、決まった解答はないこと、ひとりひとりに合ったマネジメント法があることを理解しつつ、お互いの多様な意見や視点に触れることができました。一方、「自分を客観視すること」「意思を明確にすること」の大切さも認識することができました。
塾生からは「グループ討議・全体討議によって、自分では思いつかなかったような多角的な切り口を発見できた」、「今回用いたケースから、自分の立場についても様々なことを考えさせられた」、「自分が好かれるばかりでなく、チームの目標を定めていくことが大切だと思った」といった感想をいただきました。
組織や自身のマネジメントについて、幅広く実践的に学ぶことのできる講義となりました。

(文責:徽音塾事務局 清水)