2015年6月20,27日 13:30-16:40
高田朝子氏(法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科 教授)
「貴方のリーダーシップのあり方を考える、作る」

1. 6月20日 13:30-16:40

DSC043693グループに分かれ、まず自己紹介を短時間で行う事から授業が始まりました。
その後講師より「ケースメソッド」の変遷と有効性について講義がありました。ケースメソッド授業においては、議論を通じて自ら学ぶことが重要視され、結論が一つではないことを学びました。ケースメソッドでは、状況が様々に変化し、その度に新たな意思決定が必要となるため、リーダーシップ訓練に適していることが述べられました。講義後に「宇宙船a号」というワークに取り組みました。危機的状況の中での判断力、決断力を求められるワークを終えて、グループごとに発表を行いました。塾生は、客観的なかつ正しい判断をすることは大変難しく、時間制限が設定されることで更に困難になることを体感しました。

「思い込みに気付くことの大切さ、客観視して整理できる力の大切さを感じたので実践したい。」「自動的な意思決定の怖さを知り、意識しながら会議や打合せをするようにしたいと感じました。」という感想が、塾生から挙げられました。

2. 6月27日 13:30-16:40

DSC04542今回のケースメソッドは、架空の銀行で働く一人の女性(Nさん)をモデルとしたケースワークを行いました。先週の授業で既に設問が出ていたため、グループ内でその答えに関する討論を行い、積極的に意見が交わされました。「女性の抱えている問題に対して、彼女の上司、もしくは友人だとしたらどうアドバイスするか」というのが、掲げられた設問でした。塾生はNさんの問題を分析し、自分との相違点を考えながら、設問に答えていました。講師が黒板に問題点や疑問点を書き出し、塾生の意見を取りまとめて、問題点と解決方法を考察する過程で、深い議論が行われました。
最後に、リーダーシップについての講義が行われ、多様化する現代において組織は環境で変化し、リーダーシップも変化が必要なことが確認されました。全体を俯瞰する意識を持つことが大切であると述べられ、講義終了となりました。

「先生との双方向のディスカッションは今まで経験があまりなく、大変有意義でした。」「皆で客観的に意見を出して行く中で、組織のマネジメントには何が必要とされるか、わかってきたような気がします。」など、多くの感想がもたらされました。

(文責:徽音塾 事務局 林)

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