2018年11月17日土曜日
テーマ:「小さな世界から美意識を探る」
講師:森 暁子(お茶の水女子大学研究員、徽音塾アカデミック・アシスタント)
本日のネットワーキングランチは、江戸時代の初期(1600年代)に語られていた戦国時代の物語、武士による著述や武家文化などについて、文学の視点から研究を行っている森が担当しました。
日本の絵画や図案、工芸作品、文芸などを通して、伝統的な美意識と、それを表現する手法を探るレクチャーでした。『伊勢物語』、『源氏物語』、謡曲などの物語が、モチーフを用いてどう暗示されているのかについては、作品をスライドで楽しく鑑賞しました。実際に自分達で和菓子を創作するワークでは、「名付け」でお菓子の要素を表現する課題に取り組み、短時間で素晴らしい新作が次々と誕生しました。最後に「小さな世界」を楽しめる現在開催されている美術展や美術館カフェの紹介もありました。
ランチの時間には「実際に美術館に行ってみたい。」という感想も出て、美術展に関する話題で盛り上がりました。
塾生からは「美術館や博物館に行った際、きれいだなあと見ていましたが、その奥に秘められた思いや意味を読み解くと、こんな素晴らしいことがわかるのだなと感じました。ただ眺めるだけでなく、当時の人が想いを馳せたことを感じながら、今後は足を運びたいと思います。」という感想が寄せられました。
(徽音塾事務局 林)