2020年5月9日(土) ミニレクチャー :11:30~11:45  質疑応答&交流会:11:45~12:45

小林 誠(お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 教授)

今回は、徽音塾で初めてオンラインによるネットワーキングランチを行いました!徽音塾塾生と、説明会や春学期にご参加予定だった方々が、オンラインで参加してくださいました。
初回は、徽音塾実施委員長の小林誠教授が登壇しました。国際関係学・政治学・平和研究を専門とする小林教授が、「女性リーダーの行方――マーベルとお茶大の戦略的本質主義」と題してミニレクチャーを行いました。(*写真は2019年9月のミニレクチャーの風景です。)
ガヤトリ・スピヴァクが提唱した概念である「戦略的本質主義」について、「ブラック・パンサー」(マーベル・スタジオ製作、2018年)におけるリーダーシップを分析しながら説明しました。比較として、本学の「みがかずば」における女性リーダーシップ像を分析し、次のステップとして、戦略的本質主義のその先(カテゴリー内多様性・差異の 確認、非本質主義への展開)を考える必要があることを示しました。
交流会ではグループセッションを2回に分けて行い、職場で女性リーダーはどのように捉えられているかなど、意見交換を行いました。

参加者の方から「戦略的本質主義という考え方に刺激を受けました。さらにその先にいくためにも知ることが出来て有意義でした。」「講義が興味深く、1時間レベルで拝聴したいと思います。グループセッション2つという構成はとても良いと思いました。」「はじめての参加でしたが、雰囲気がわかってよかったです。最初の小林先生のお話をもっとお聴きしたかったです。」などの感想が寄せられました。

今回、初めてのオンライン・ネットワーキングランチでしたが、静岡、岡山など距離を超えてご参加下さった方がいらっしゃいました。また、子育て中の方もご自宅からご参加いただくことができました。オンライン化を契機として、女性が参加しやすい新しい形の講座を行えるよう、事務局一同尽力したいと思います。
春学期が開講中止となりましたが、秋のオンライン授業開講を目指し、それまでの間も今回のような企画を続けて参ります。「こんな企画に参加してみたい!」などご意見、ご要望などありましたら、お気軽に事務局までメールでお寄せください。

(文責:グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー 林 有維)