2020年9月12日(土) 13:30~16:40
菱山 淳氏(専修大学 商学部 教授)
9月講座「財務会計」1日目

徽音塾ご登壇2年目となる、菱山講師の「財務会計」講座第1日目が始まりました。塾生は自己紹介として、自分の会社における業務と企業会計への興味について共有し、講義に入りました。菱山講師は「皆さんの日々の業務と企業会計は離れていると思われがちですが、会計はビジネスの共通言語です。数字で書いてある企業活動を読み解くことは、全てのビジネスパーソンに必要です。」と学ぶ必要性を塾生に伝えました。

まず会計情報に関する理解を深めるために、財務諸表の体系と役割をつかみ、企業情報として重要な有価証券報告書の記載内容や情報入手方法について学びました。
休憩を挟み、財務諸表の構造を理解するために、損益計算書(企業の経営成績)の記載内容について学び、実在する会社の損益計算書の分析を通して具体的に学びました。様々な企業が研究開発費にどのくらい費用をかけているのか、興味深い事例を知ることができました。次に賃借対照表(企業の財政状態を明らかにした報告書)の理解のために、図解したイメージや実際の例を見ながら分かりやすく解説が行われました。途中で計算問題も挟みながら第1日目が終了しました。来週は株主資本等変動計算書、キャッシュ・フロー計算書など続いて学びます。

塾生からは「とてもわかりやすい授業で初めてでしたが、数字の意味するものの理解ができたように感じます。基本の言葉を覚えて、対応力をつけて少しでも読み取れるようにしたいと思います。」「簿記の勉強をしていましたがかなり忘れていました。思い出しながら、勉強しました。有価証券報告書、損益計算書を見ることで、会社がどの分野に力を入れているかを分析することができると先生が仰っていて、様々な会社の例を見て面白かったです。数字は、言葉よりも会社を表している感じがしました。」
などの感想が挙げられました。

(文責 特任アソシエイトフェロー 林 有維)