2020年10月3日(土)講義:13:30~16:40
櫻井 康弘氏(専修大学 商学部 教授)

徽音塾の天王山こと9月本講座も、あっという間に今季の最終回を迎えました。

冒頭では前回のリアクションペーパーで出た質問4つを取り上げてご解答いただきました。Zoomで拝見していると、勢いよく頷いていらっしゃる方が一目瞭然です(よかったです)。

疑問が解けてすっきりしたところで今日は、予算管理のための会計のお話から始まりました。
予算の体系と予算管理の概要についてご解説いただいた後、予算編成の例、予算統制と順にお話を進めていただきました。前回の復習を兼ねて計算問題を挟みながら理解を深めていきました。

チャットで質問が飛び交った休憩後は、業績評価のための会計の話題に移りました。
セグメント情報については、誰もが知る某社の資料を取り上げて、分かりやすく教えていただきました。おなじみの企業の最新の状況と絡めてお話しいただくと、俄然興味が湧きます。
事業部の業績評価については、先生のご体験などの身近な例えも用いつつ、組織の構造をはじめご説明いただきました。事業部の管理会計制度についても触れていただきました。

最後は意思決定のための会計についてでした。
業務的な意思決定に関しては、計算問題を解きながら「〇〇してよいかいなか」を見極める方法を学んでいきました。「皆さんの日常生活でもこのような場面に遭遇しますね」と先生がおっしゃったとき、生活と地続きの学問なのだなあと、ふと実感しました。
Excelでの計算方法についてもご紹介いただきました(練習せねば!)。
おしまいに構造的な意思決定について教えていただき、幕となりました。

櫻井先生、本日も長丁場をありがとうございました。チャットでの質問に受講されている皆様も慣れていらしたので、今日は濃縮されたご講義の間に端からお答えいただき、大変だったと存じます。
シメにはサプライズの復習ミニテストまで、至れり尽くせり恐縮です(指名されたらどうしようかとおののいていました)。

受講された皆様からは、「人事の仕事にも会計の考え方が関わってくることがわかったので、社内の経理の情報も入手して会計がわかる人事担当者になりたいと思います」、「現場の人間なので目標を実行する側ですが、目標を策定する意図を常に持ち合わせることは大切だと痛感しております」、「最近のニュースを交えながらの説明で、大変興味を持ってききました。エクセルのツールをくださったり、非常に実践的でよかったです」などとご感想をお寄せいただきました。
天王山、お疲れ様でした!

文責 森 暁子(グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー)