今回のテーマは、「人的資本経営のトレンドと主要トピック ー 要点解説と考える視点」についてでした。
まず、日本が人的資本に注目する背景として、従来の日本型雇用システムの限界や、個人のキャリア形成の不安、スキルの陳腐化、昇進や昇給の不公平など、今浮き彫りになっている課題が紹介されました。そのうえで、未来のために必要な転換や、世界と日本で起こっている変化について解説。さらに、人材戦略に求められる3つの視点と5つの共通要素、取り組むべき具体策や実行のポイント、工夫の仕方についても触れられました。ISOや有価証券報告書での開示義務化、好事例の紹介を通して、人的資本を「見える化」し、持続的な価値創出につなげる重要性が強調されました。
これからは企業が人的資本をどう評価し、どんな価値を社会や投資家に届けるのか、本質的な議論がますます求められると感じた講義となりました。