今年度5回目となる講義では、日本の女性の働き方やこれからの社会のあり方についてじっくり考えることができました。先生は、男性の長時間労働と主婦の保護を前提とした仕組みが、今も日本に深く根付いているという現実をお話しくださり、このままでは少子高齢化の中で社会がもたないという指摘に、塾生も大きくうなずいていました。

グループディスカッションでは、ケアを担うことや共働きを実現するために何ができるかについて、
塾生同士で率直に意見を出し合いました。さまざまな立場からの考えに触れることが刺激になったようです。

印象に残ったのは、男女の賃金差が先進国の中でもとても大きいというデータでした。スライドに塾生も思わず声をあげていて、問題の大きさを実感。子育てへの配慮についても意見が分かれましたが、「お子持ち様」と呼ばれるような風潮が社会を弱らせてしまう、という先生の言葉が心に残りました。人生100年の時代だからこそ、お互いに支え合える社会にしていくために、まずは一人ひとりが当事者として声を出していくことが大切ですね。質疑応答も活発に行われ、参加者からは「自分事として考えるきっかけになった」との声が多数寄せられました。