まず、塾生たちがお互いに自己紹介や近況を共有し合い、温かな雰囲気で講義が始まりました。マネジャーとリーダーの違いについて先生から説明があり、マネジャーは役割や職務を指す一方で、リーダーはその人のあり方に基づくものであり、役割に関係なく発揮できるのだと学びました。ビジョンを示し、周囲に影響を与え、信頼関係を築いていく姿勢こそがリーダーシップだという話が印象的でした。

コーチングについてもご教示いただきました。コーチングは対話を通して相手の可能性を最大化するプロセスであり、継続性・双方向性・個別対応という三原則があると紹介。傾聴のスキルについては、表情や姿勢、あいづち、沈黙といった非言語の工夫に加え、言葉の繰り返しや共感、質問など具体的な方法を実践的に学びました。承認のスキルでは、YOUメッセージよりも、IメッセージやWEメッセージの方が、相手に前向きな影響を与えることができるという点が心に残りました。

ペアワークでは、実際にコーチ役とクライアント役を交代しながら「GROWモデル」に沿って質問を重ねました。相手の話を聴きながら気づきを促すやり取りは、自分自身にとっても学びの多い時間でした。また、先生は、サポート型とカリスマ型のリーダーシップについても触れられ、特にサポート型のリーダーはバーンアウトに注意し、感情や反応に気づき、受容し、対処していくセルフケアの重要性が強調されました。

最後にアクションプランを作成し、グループでお互いを応援し合うワークを実施。今回の講義は、対面の参加者が多かったこともあり、表情や雰囲気を直に感じながら学べたことがとても大きかったと感じます。オンラインの便利さに加え、対面ならではの温度感や相手の反応の細やかさを感じられるのは、ハイブリッド形式だからこその良さだと思いました。学んだ知識を体験として落とし込むことができ、今後の実践にもつなげていけそうです。次回、20日の講義も重次先生のご担当です。