2週にわたる「ビジネスリーダーのための会計入門」の後編です。前回は財務諸表の基礎を学びましたが、今回はそれを活用して、会社の経営状況をどう読み取るかをテーマに、実践的な分析の視点を学びました。

成岡先生は、「収益性」「安全性」「効率性」「成長性」「生産性」など、企業の状態をとらえるための5つの視点を紹介して下さり、なかでも収益性については深く掘り下げてご教示くださいました。ただの「利益の大きさ」ではなく、「投下した資本に対して、どれだけもうかったか」が重要であり、自己資本利益率の考え方や、業種による差の見方なども具体的に紹介してくださり、実践に近い内容のご講義でした。

安全性については、企業が借金を返せる体力を持っているかどうかを短期・長期の両面から分析する方法を学びました。さらに、効率性のパートでは、棚卸資産回転期間などを通じて、資産がどれだけ売上につながっているかを数値でとらえる面白さにも触れてくださいました。

終盤の質疑応答では、参加者からのリアルな質問が飛び交い、講義は最後まで活気に満ちていました。
「学んだ視点を、ぜひ日々のビジネスの中で生かしていきたい」との声が多く挙がり、とても充実した講義となりました。