2015年6月13日 11:30-12:00
馬場 幸栄氏(お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所特任講師)
「宗教の多様性―知っておきたいマナーと慣習」

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6月のネットワーキングランチ・ミニレクチャーの講師は、お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特任講師の馬場幸栄氏です。「宗教の多様性―知っておきたいマナーと慣習」をテーマに、クイズ形式でのレクチャーを行いました。

まず、卓上に用意された袋を開けると、子どもの頃から慣れ親しんだメーカーのお菓子が、数点入っていました。「これらのお菓子はある宗教と関係があります。どの宗教だと思いますか?」という設問があり、塾生は楽しみながら考えました。講師により、このメーカーの創始者がクリスチャンであることから、お菓子の名称やロゴにもキリスト教のシンボルが反映されていることが述べられました。その後、葬儀における宗教上のマナーや、食に関するクイズが続き、知っておくべきマナーと慣習について学びました。最後に、ハラル(イスラム教徒に許されたもの)とコーシェル(ユダヤ教徒に許されたもの)のマークに関するクイズが出題されました。塾生は講師が用意した多くの食品のパッケージを手に取って、ハラルとコーシェルのマークを探し出しました。海外の食品パッケージにはそれらのマークが印刷され、宗教上の配慮がなされている事を学び、多文化社会における知識とマナーを知る時間となりました。

DSC04212レクチャーの後は、イスラム教徒に配慮したお弁当(ハラル弁当)を一緒にいただき、多文化共生について考えながら、味わう時間となりました。

参加者からは「今日の講義は驚きの連続でした。宗教に対するきちんとした知識と理解が必要なこと、またそれを受容する環境が必要と感じました。」「日常生活の中での、ちょっとした宗教文化の違いを教えていただき、宗教を身近に感じられました。」などの感想が述べられました。

(文責:徽音塾事務局 林)