2017年1月7日、15日
鹿住 倫世氏(専修大学 商学部 教授)
「イノベーションとアントレプレナーシップ」
第1回 1月7日
初回は、今なぜイノベーションが必要かという話から始まりました。イノベーションにより成功を収めた企業の戦略や、業界の主流が変化した様相について、実際の事例を挙げて解説がなされました。
また「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」の違いや、イノベーションの観点によるベンチャー企業の意義、そしてイノベーションを阻んでしまう要素についても学びました。
個人演習では、各々の所属する組織にとってのイノベーションについて分析しました。塾生からは、「自身のことと繋げて考えることで、より理解が深まった」、「イノベーションをおこすための個人・組織の取組みのあり方についても知りたくなった」、「破壊的イノベーションの重要性を初めて知り、社内で関係する業務に興味がわいた」などの感想がありました。
(文責:徽音塾事務局 森)
第2回 1月15日
イノベーションとアントレプレナーシップ第2回では、アントレプレナーシップとはなんであるのか、アントレプレナー的思考としてのエフェクチュエ―ション(effectuation)モデル、リーン・アントレプレナーシップに関する講義が行われました。アントレプレナーシップ(Entrepreneurship)とは企業家(起業家)的な活動を示す言葉であり、行動様式や思考パターンなどの「精神」だけを示すものではないとの説明がなされました。また、新たな枠組みの中で新たな活動を行い、予測に基づかない戦略を用いて新たな目的を創出・設計する「エフェクチュエ―ションモデル」はイノベーションを創出するための考え方として有用であることを学びました。
講義の後半には「女性をターゲットに新たな価値を提供するビジネス」について、これまでに学んだ知識と「イノベーションカード」を用いてグループワークを行いました。カードを用いることによりアイディアは広がり、集約され、そして破壊されて新たな価値が生み出されることを体験することができました。
塾生からは「内部からイノベーションを起こす場合、トップの在り方、組織の在り方が重要であるという点を改めて考えさせられました」、「会社ではもっと若年層にイノベーションについての基礎知識を与えることも大切だと思った」といった感想が寄せられました。
(文責:徽音塾事務局 内藤)