公開シンポジウム 「病気やストレスに負けない“こころ”と“からだ”をつくるための健康イノベーション」を開催しました。
2017年12月21日(木)、お茶の水女子大学共通講義棟1号館304室にて、「病気やストレスに負けない“こころ”と“からだ”をつくるための健康イノベーション」を主テーマに公開シンポジウムを開催しました。
功刀 浩先生(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)の特別講演に続いて、本研究所から小川温子先生、藤原葉子先生、及び棚谷 綾先生にご講演いただきました。
当日は学内外から約120名の方にご参加いただき、フロアーからも各先生方への質問が積極的に寄せられ、盛会裡に終了しました。
《特別講演》「うつ病と食生活習慣」
ストレス社会で問題となっているうつ病について、現代人の陥りやすい食生活・栄養学的な問題点(エネルギー過多、n-3脂肪酸・葉酸・ビタミンD・ミネラルの不足など)との関係を科学的データに基づき解説されました。
「膵臓消化酵素に発見した糖結合性と健康」
膵臓由来の消化酵素が小腸表面の糖鎖に結合することによってその活性化が制御される仕組みについて、その発見の経緯から最新の研究を話されました。
「Beyond antioxidant:ビタミンEの新たな機能」
糖尿病や骨粗しょう症、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などの生活習慣病を中心に、従来から知られている抗酸化作用以外のビタミンEの新しい機能について解説されました。
「ステロイドホルモンの機能の制御と医薬展開」
がんや炎症性疾患等の治療薬としても注目されているステロイドホルモンについて、受容体との相互作用様式の解析に基づいて分子構造をデザインし創製する研究とその応用を話されました。