2019年6月1日 土曜日
5月講座「女性のエンパワーメントとリーダーシップ」第4回13:30-16:40

篠塚英子氏(お茶の水女子大学名誉教授、島根大学監事(非常勤)、小松製作所社外監査役、日本証券金融社外取締役、ライフネット生命社外取締役など)
テーマ:「なぜ女性は政治・経済から遅れているのか?」

 5月講座最終回は、政治・経済学の観点から日本の女性活躍が進まない現状を分析しました。篠塚講師はこれまでの人生を振り返りながら、「仕事を続けていればどんな場所でもつながりが出てくる。」「何も場所がなければ自分で作らなくてはならない」と、力強い励ましの言葉を塾生に送りました。結論として、女性は経験的に訓練機会が少ないため、政治参加へのハードルが高くなる点、男性側の男女平等の価値観が希薄である点などが、女性が政治・経済から遅れをとる要因として挙げられました。この点を克服するためにも、マクロ・ミクロの両方の視野から、一人ひとりがどう行動していくか考えさせられる講義となりました。

 塾生からは「政治・経済に興味を持ち情報を得て行くことで、裏打ちされた意見を述べ、相手を尊重しつつ、良い方向へ進めるようになりたいです。」「自分の視点で考える(ミクロな視点)ことと政治・経済の視点で考えること(マクロな視点)の両方を学べたのは、非常に有益でした。」との感想が述べられました。

 文責  林 有維(グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー)