2023年度の徽音塾第16回目の講義は、株式会社テクノバ エネルギー研究部 主任の松田 有希先生にご担当いただきました。脱炭素社会に向けての取り組みについての全2回講義の後半です。

前回に引き続き、省エネ、電力や水素の新しい展開についてご講義いただいたあと、残る課題とビジネスチャンスについて実例を紹介していただきながら説明していただきました。

さらに、「モビリティの脱炭素化や再エネ利用拡大を支える蓄電池の役割」について、松田先生のご専門、リチウムイオン電池の知見をふまえ、高まる蓄電池へのニーズと拡大する市場についてご講義いただきました。モビリティの電動化は自動車だけでなく、海や空の移動手段にも影響しているというお話の際には、省エネと移動費用について考える時間を設けてくださり、「省エネを使った移動手段であれば多少高額でも選択するかどうか」をディスカッション。自分事として考える中で、それぞれの価値観を発表し合いました。そして、BCP対策からVPP利用や、蓄電池技術の発展と課題についてもご教示いただき、講義のまとめをしてくださいました。

専門性の高いテーマでしたが、松田先生が塾生の意見に優しくご対応下さり、ご講義も分かりやすい言葉で説明して下さったおかげで、しっかり理解することができ、今後も引き続き考えていきたいテーマとなりました。