5月17日(土)13:30-15:00
舘 かおる(お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科教授、本学卒業生)
「女性学・ジェンダー研究とエンパワーメント」
本講座のテーマともなっている「エンパワーメント」とは何か、それが歴史的にどう定義づけられてきたのかについてご講義いただきました。また、日本全国初となるジェンダー研究に関わるセクションの創立に携われ、発展させた先生ご自身のキャリアについてもお話しいただきました。塾生からは「『エンパワーメント』という用語を漠然としか理解していなかったが、あらためてその定位や背景を知ることができた」、「たくさんの仕事を抱えながらも、やりたいことを実現するエネルギーを見習いたいと思った」、「多様な人とのネットワークにいかに助けられたかというお話が参考になった」といった声がありました。女性の社会参画は推進されつつありますが、いまだに指導的地位に就く女性は少ない状況です。平等で公平な社会を実現するためには、女性が変革の主体となることが重要であり、自ら考え、企画し、発信・発展させることが社会の変革につながるということを学ぶことができました。
5月17日(土)15:10-16:40
國井 秀子(芝浦工業大学学長補佐、本学卒業生)
「イノベーションと女性のエンパワーメント」
女性がキャリアアップをするための方法や組織を動かす楽しさ・やりがい、管理職の意識改革の必要性など様々な側面からご提言をいただきました。特に、イノベーションを起こし、企業が存続・成長するためには「人材の多様性」が不可欠であり、かつ女性の活躍が必須であるとのお話は、塾生から大きな反響がありました。その他、「企業でのご自身のご経験と学術的・社会的流れのお話をリンクさせてくださったのでとてもわかりやすかった」「ロールモデルを見つけることの大切さがわかった」「常に勉強するという姿勢に力をいただき、チャレンジングな仕事に挑戦したいと思った」といった感想がありました。それぞれのキャリア形成を前向きに考えていくためのよい機会となりました。
(文責:徽音塾事務局 清水)