2015年5月30日 13:30-16:40
篠塚 英子先生(お茶の水女子大学 名誉教授、人事院顧問)
「死ぬまで縁が切れない経済と政治」

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まず始めに、お茶大の女性教育の歴史や、桜蔭会(女子高等師範学校同窓会)による桜蔭学園の創設といった経緯をご紹介いただき、本学が女性ビジネスリーダーの育成に携わる意義について考えていきました。次に、日本国憲法に規定された国民の義務・権利等について振り返り、教育・勤労・社会保障等、生活に深く関わる法や政治に対し、当の利害関係者である私たちが積極的に関わり、意見を反映させていくことの重要性を改めて認識しました。また、資本主義経済の先行き、少子化に伴う生産人口の減少、格差社会、国債と財政再建等、日本社会が抱える問題について論じ、経済と政治とはセットであるとし、本当に「女性が輝く社会」とはどんなものか、そこで私たちが果たすべき役割は何かを考えていきました。

講義の最後には質疑応答に多くの時間を割き、塾生の疑問や意見に熱心に耳を傾けていただきました。残業、仕事の評価など実務に関わる話題のほか、非正規雇用の問題、ジェンダー学、ネットワーク作り、話に説得力を持たせるデータ収集と活用の方法など、多岐に渡る内容の意見交換がなされました。
塾生にとっては、自身の「政治」に対する苦手意識や、真の「女性の社会進出」に向けて関心をもって取り組む必要性に気付くことのできた貴重な機会となりました。

(文責:徽音塾事務局 清水)