2015年11月7日・14日 授業風景 「経営戦略・マーケティング」
露木 恵美子氏〔中央大学大学院戦略経営研究科(ビジネススクール)教授〕
①11月7日 13:30~16:40「経営戦略の基礎」
初回の講義では露木講師の略歴の紹介の後、戦略の定義から講義が始まりました。露木講師の担当する2回の講義では、戦略の本質を理解し、自分たちで策定・実践することを目標としています。講義の冒頭に「戦略」とは何か、塾生に問いかけ、連想する言葉を書き出し、各自のイメージの違いを確認しました。製品・市場、業務活動分野、経営資源の具体的な戦略の枠組みについて学び、グループワークとしてSWOT分析に取り組みました。
塾生からは「講義の中で、新たな戦略を立てるために、組織を変えないと、とおっしゃったのが目から鱗というよりは、知識不足でした。目下の課題解決につなげてみます」「SWOT分析のグループワークが、とてもためになりました。人によって分析のとらえ方が異なるため、新しい発見ができました」などの感想が挙げられました。
②11月14日 13:30~16:40「経営分析」
前回の講義のSWOT分析の発表から始まりました。塾生は、模造紙に塾生の所属する業界の分析を書き込みました。それぞれのSWOT分析を比較し、そこから導かれた戦略について活発な討議が行われました。その後、経営の核である「戦略」について、講義が進められました。競争戦略、差別化戦略について説明が行われ、競争戦略の本質は差別化にあること、自分たちの強み(コア・コンピタンス)を明確に意識することが大切であることが述べられました。差別化を把握するための方法論として、外部環境分析と内部環境分析、競争圧力などについて講義が行われました。最後に露木講師から「変化が激しく多様化した社会で、戦略的思考を身に付け実践してください」と塾生にエールが送られました。
塾生からは「多くの方々の発表を聞く機会があり、他業種の状況は興味深かったです」「SWOT分析は知っていましたが、それぞれをかけ合わせた戦略をつくるのは初めてで、大変勉強になりました」とグループワークへの感想が寄せられました。
(文責:徽音塾事務局 林)