2016年9月3,10,17,24日 13:30-16:40

中溝 恵津子氏(中溝公認会計士事務所 公認会計士)

「企業会計(財務会計及び管理会計)」

 

第1回 9月3日

企業会計の基本の説明から講義が始まりました。企業の種類をはじめ、複式簿記の起源、会社に関する法律や、貸借対照表による安全性の分析などについて、初歩から学びました。

ケーススタディでは、名前を伏せた複数の財務諸表からそれぞれの状況を読み取り、どれがどの企業のものか当てるグループワークが行われました。早々に正解に辿り着くチームもあれば、苦戦するチームもありました。

塾生からは「有価証券報告書に興味が沸いたので自社のものを早速調べてみたい」、「財務諸表から企業状況を読み取るのが大変刺激になり、理解が深まった。取引先や興味のある企業の資料も見てみようと思う」、「勤め先の計上の方法に疑問があったのが、今回の講義で解消した」などと意見、感想をいただきました。

徽音塾 授業風景 「企業会計(財務会計及び管理会計)」徽音塾 授業風景 「企業会計(財務会計及び管理会計)」

 

 

 

 

 

 

第2回 9月10日

実在の企業の有価証券報告書を題材に、貸借対照表の詳細や損益計算書、連結財務諸表の見方、またキャッシュフロー計算書から会社の資金の流れを見る方法等を学びました。

ケーススタディでは、名前を伏せた複数のキャッシュフロー計算書がどこの企業のものかを当てるグループワークが行われました。業種によりどの項目の数字が大きくなるのか、各チームで白熱した議論が行われていました。

塾生からは「ケーススタディは難しかったが解説を伺って納得できた」、「有価証券報告書の読み方がとても面白く、競合他社との比較をしてみたくなった」、「セグメント情報で事業の内訳を確認できることが興味深かった」などと意見、感想をいただきました。

第3回 9月17日

まず前回に引き続き、キャッシュフロー計算書についての説明がありました。それから経営管理、財務会計と管理会計の比較について解説された後に、業績管理・組織管理の会計と、投資の意思決定の会計について学びました。

ケーススタディでは、利益拡大を狙う場合どの商品に注力すべきかを、損益分岐点分析を用いて検討するグループワークが行われました。

塾生からは「財務会計よりも管理会計の方が面白く感じた」、「普段の業務で予算を立てる際に使っていた損益分岐点について、理解することができた」、「(今回の講義内容に有用と解説のあった)工場見学は生産から流通まで学べるので好きで、また行きたいと思う」などと意見、感想をいただきました。

徽音塾 授業風景 「企業会計(財務会計及び管理会計)」徽音塾 授業風景 「企業会計(財務会計及び管理会計)」

 

 

 

 

 

 

第4回 9月24日

最終講義の今回は、投資プロジェクトの評価方法と資本コストについて学びました。

さらに、内部統制制度と、粉飾決算・不正の事例、現在の公認会計士の仕事の厳しいチェック機能について学び、講義が終了しました。

毎回の質問に対する中溝講師の丁寧な解説のおかげで、当初は企業会計について全く知識のなかった塾生も理解が進んだようです。

塾生からは、「今回学んだことを活かし、自分の目前の仕事の収益率を意識していきたい」、「内部統制制度の重要性を実感した」、「金銭の時間的価値の部分が面白く、個人的に投資する際に活用していきたい」、「全4回の講義を通して、財務の観点から、これまでと異なった企業イメージが浮かんできて驚いた」などと意見、感想をいただきました。

(文責:徽音塾事務局 森)

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