2016年5月28日 13:30-16:40
篠塚 英子氏(お茶の水女子大学名誉教授)
「女性のエンパワーメント発揮のために政治と経済に目を向ける」
最初に講師の自己紹介があり、今回の講義において、マクロの視点で考えることを目標に、個々の生活(ミクロ)もその流れの中にあることが説明されました。5月講座のテーマである「女性のエンパワーメント」と政治・経済は大変結びつきが強く、その歴史を経済と女性活躍推進の観点から見直しが行われました。一見女性活躍が推進されているように見える日本ですが、データで比較すると国際的には依然として管理職に占める女性割合が低いことが挙げられました。政治と経済は表裏一体であり、立法に女性が参与しなければ、女性活躍に関する現実的な問題は解決に向かわず、国政に女性が参加することが大切であることが述べられました。
次に政府による新産業構造ビジョンを検討し、統計データを鵜呑みにせず分析する視点を持つことが重要であることを確認しました。講義の終盤はフリーディスカッションの時間とし、塾生の現在の社内での状況や不満、日頃問題に感じている点などを共有し、自分自身で意見を述べることが社会を変革していく糧になることを実感する講義となりました。
塾生からは「先生の実体験にとても励まされました。等身大の発言が心強く感じられ、自分の今後に照らし、後進に対して助言する際の参考になりました。」「個人の生活(ミクロ)は社会経済の流れ(マクロ)と密接にリンクしているものだ、という最初のお話は、自分に照らしてもうなずけました。」などの感想が寄せられました。
(文責:徽音塾事務局 林)
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