2017年2月11日 11:30-12:00
小林 誠氏(お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 教授)
ネットワーキングランチミニレクチャー「リーダーは迷う、リーダーは決断する――政治学から見た女性リーダーシップ」
本日のネットワーキングランチミニレクチャーの講師は、本学国際政治学教授の小林誠氏がつとめました。「リーダーとは誰のことか」という問いを投げかけ、リーダーの成り立ちについて、政治学的な立場から説明されました。その後、絵画作品における主体の不在や、パノプティコン(一望監視施設)などを例に挙げ、社会を構成する権力者は不可視であることを解き明かしていきました。最後に女性リーダーシップの有名なイメージである《民衆を導く自由の女神》(1830年、ウジェーヌ・ドラクロワ)等について解説が行われました。「あるべき女性リーダーシップ像」に、女性自身がとらわれ過ぎないことが大切であることが確認され、レクチャーは終了しました。
塾生からは「女性がリーダーシップを取る上で、男性の働き方に近づくべきなのか、女性らしさを活かすべきなのか悩ましいところです。」「自分らしさを活かすというように、「個」の強みを尊重できる社会になったら良いと望みます。」など、感想が挙げられました。

(文責:徽音塾事務局 林)